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イマーシブシアター『サクラヒメ』出演者特別インタビュー【2】 新里宏太さん

INTERVIEW

仕草ひとつにも役らしさを込めて

――雲上の導者は歌唱で観客を導くということで、ほかのキャストの方々とは異なる立ち位置の役どころとなりますが、現時点ではどんなポイントに注目してほしいですか?

ビジュアル撮影の時に「雲上の導者の雰囲気は神様です」という強いイメージを提示していただいて(笑)、それで撮影に臨んでいたんですよ。(衣裳を着る時に)額のところにパッと目を引くダイヤモンドみたいなものが付いた飾りを付けることになって「僕はどんな役なんだろう?」と思っていたら「神様です」と。なりきれているかどうかは分からないんですけど、雲上にいるからには天界の人なんだと意識して、仕草のひとつひとつがしなやかに見えるように気を配りました。

本番では、イマーシブシアターならではのお客さんと演者の動きがシンクロするような演出もあるのかなと思うんですが、そういう時に天界人らしさを感じてもらえるよう、立ち居振る舞いを稽古期間で作っていけたらと考えています。

――詳しい役柄は、今後の稽古を通してはっきりしてくるんですね。

そうですね。でも、ビジュアル撮影をやったことで、こういう感じなのかなというイメージは、何となく掴めたように思います。

サクラヒメの相手に立候補!?「運命の相手に選ばれるくらいに頑張ります」

――新里さんは歌手を本業とされていますが、歌い方や心の持ちようの上で、劇中の歌唱シーンでは通常と変えていこうと考えている部分はありますか?

まだ楽曲を手元にいただいていないので、細かな部分はこれからになるんですけれども。『サクラヒメ』という作品、そして南座という場所で、メインストーリーが展開しているのとはちがうところが僕の立ち位置になると思うので、メインのストーリーを崩さないようにしながら、こちらにも意識を向けてもらえるようにしていきたいと思います。

観客のみなさんには物語の結末を決める裁決(投票)をしてもらわないといけないので、メインの舞台をしっかり観てもらいつつも、みなさんの耳にスッと届くような歌を頑張って歌いたいなと、今は考えていますね。

――記者会見では、サクラヒメの運命の相手として「選ばれる資格はないけれど、選ばれるくらいに頑張りたい」とおっしゃっていましたが……(笑)。

いやもう、頑張ります! ちょっと羨ましいので。10公演目を超えたくらいには演出家さんが「投票される権利をあげてもいいかな」と思って、投票の時に(イメージカラーの)白の投票用紙を用意してもらえるくらいに頑張りたいと思います(笑)。
(編集部註:物語の結末は、各公演ごとに5人の男性のイメージカラーを使った投票で決定されます。新里さん演じる雲上の導者のイメージカラーは白ですが、ストーリー上、投票の対象外となります)

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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