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宇野結也×丘山晴己インタビュー 舞台「パタリロ!」〜ファントム〜 「令和の時代に舞台化できるのは、ある意味で解放」(前編)

INTERVIEW

――以前も共演経験のあるおふたりですが、お互いの印象について聞かせてください。

丘山:宇野ちゃんはね、ひとことで言うと本当に素敵。稽古場で、若手の子たちよりもストレートにお芝居に臨んでる姿は、僕自身もすごく刺激を受けましたね。本当に一生懸命で。稽古場って素の人柄もかなり出るだろうし、初めましても多いし、ちょっとひとことでは言い表せない雰囲気があるんですよ。その中でパッションを発揮してましたねぇ。あと目力も(笑)。

宇野:目力ですか(笑)。

丘山:宇野ちゃんの心って本当にピュアで。その役に対してというより、お芝居が大好きなんだろうなっていう印象がありました。そういったエネルギーを持った俳優さんは、大事にしたいと思います。

宇野:嬉しいですね、すごく。僕もはるちゃんと共演できて本当によかったなって、初共演の時に思って。すごく明るい方だし、Twitterの印象だけだと、どういう人なのか分からないと思うんですよ。

丘山:あはは!

――丘山さんのツイートには、ハッピーなオーラが溢れてますよね(笑)。

宇野:でも、はるちゃんっていろいろ考えてるし、人格者というか。(初共演作品の)本番が全部終わった時に、楽屋ではるちゃんが自分の使ってた鏡とかを掃除して、とてもきれいにしてたんですよ。その時に「宇野ちゃん。これ、すごく大事だからね」って言葉をかけてもらって。当時の僕はまだ舞台経験が少なかったので、そこからずっと教えてもらったことを守ってます。

丘山:素敵!

宇野:本当に背中で見せてくれる俳優さんだなと思ってます。言葉で示してくれる人もいらっしゃいますし、はるちゃんはその両方で伝えてくれるので。僕は早い段階ではるちゃんに出会えてよかったです。今回は共演できるのをとても楽しみにしていたし、やっとだなっていう感覚ですね。

令和の時代に訪れた解放「革命を起こしていきましょうね」

――今作ではバンコランをめぐる恋の三つ巴を描きつつ、そこにバンコランの友人としてヒューイットが登場するということで、前作までと同様に賑やかな展開になりそうですね。楽しみにしているのはどんなところですか?

宇野:登場人物の全員が主役みたいなものなので、どこをフィーチャーしていくのかが楽しみですね。顕作さんの演出は突拍子もないので(笑)。

丘山:自分もいっしょだと思う。新しい演出家さんに出会うのも縁だし、新しい人と出会えば、新しい自分とも出会える。そういうところが楽しみです……っていうと何だか軽いですけども。また新しい学びもあるだろうし、ワクワクを感じますね。あと、ロリコンが気になる。“アメリカの千葉、ノースダコタ”ってどういうことよ。アメリカの千葉って! 絶対ちがうと思うよ!?

(※ヒューイットは“ロリコンで、アメリカの千葉、ノースダコタ州出身”という設定がある)

宇野:あはは!

――原作本編では埼玉と千葉がド田舎扱いされていまして。だから“アメリカの千葉・ノースダコタ”というのは、かなりのディスリスペクトということになるようです。

丘山:あー!(笑) はいはいはい、そうですね。本当にガソリンスタンドと畑しかない。

宇野:そうなんだ!?(笑) そういう意味で「パタリロ!」は、今の時代だったら絶対コンプライアンスが……ってなることを平気でやってて。昨日もアニメを観ていたんですけど「これが夜7時台にやってたってすごいな」と改めて感じました(笑)。それこそめちゃくちゃなディスとかもあるのに。それを令和の時代に舞台化できるっていうことは、ある意味解放だよなと。そういうところがすごく楽しみです。

丘山:逆にすごく大事だよね。革命的舞台です。

宇野:本当にそうだと思います(笑)。

丘山:革命起こしていきましょうね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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