松田昇大が駆け上がる役者の道行き「演じた役を好きになってもらえるのが嬉しい」【シアダン vol.09】(前編)
INTERVIEW
――役者をしていて、喜びを感じる瞬間はどんな時ですか?
ヒプステの山田二郎の時には、自分をみなさんに知ってもらうきっかけになったというのはもちろん、自分が演じたキャラを前よりさらに好きになったと言ってもらえたのが嬉しかったですね。原作のないオリジナルのキャラクターを演じる場合も、それは同じで。松田昇大を好きになってくれるのも嬉しいんですけど、演じた役を好きになってもらえたら、もっと嬉しいなって。あとは、アドリブで笑ってもらえた時も嬉しいです(笑)。
――笑いを狙った時には、ぜひ笑ってほしいですよね(笑)。
この前まで出演していた「27 -7ORDER-」(ジミヘン役)は、僕にとって2作目の舞台だったんですが、アドリブがけっこうあったんです。急に振られることもあれば、ネタを仕込んで行くこともあったんですけど、ウケてもらえた時の安心感がすごかったですね。「よかったぁ〜」みたいな(笑)。笑ってもらえると「(この方向性で)間違ってなかった」って感じるし、笑いが取れなかった時には「ちがうんだな、こっちかな」って、勉強をしていくのも楽しいですね。
――アドリブの内容は、当日みなさんで話し合ったりするのでしょうか?
そんな感じです。アイデアを持ち寄った時に、普段稽古場でふざけて言っていたことなんかが「意外とこれ、使えるんじゃない?」って話になったこともありましたし。
ただ、本番ではアドリブの前になるとめちゃくちゃ緊張してしまって。特に自分で自信のないネタの時には、そわそわしちゃいそうになるので「いつも通り、いつも通り……」って自分に言い聞かせながらやってました(笑)。