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武田玲奈インタビュー 『華岡青洲の妻』「新しい「正解」を自分なりに導き出せたら」(前編)

INTERVIEW

2025年8月1日(金)より新橋演舞場にて、「華岡青洲の妻」が上演されます。紀州の町医者・華岡青洲のもとへ嫁いだ娘が、夫をめぐる姑との確執を繰り返しながら、たくましい女へ成長していく姿を描きます。

大竹しのぶさんが主演を務め、共演に、田中哲司さん、波乃久里子さん(※南座公演では小野洋子さんが代役)、田畑智子さん、武田玲奈さんら豪華キャストが揃いました。

THEATER GIRLは、小陸役の武田玲奈さんにインタビュー。前編では、本作に出演が決まった時のお気持ちや主演の大竹しのぶさんや共演者の方々の印象、所作や役作りなどについてたっぷりとうかがいました。

インタビュー後編はこちら

素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できるのは、本当に貴重な経験

まず、一年経たないうちに再び新橋演舞場に立たせていただけることが、とてもうれしく光栄に感じています。さらに、長年愛され、何度も映像化や舞台化されてきた作品に参加できること、そして素晴らしいキャストの皆さまとご一緒できるのは、本当に貴重な経験だと思っています。

ずっと第一線で活躍されている方なので、今回この作品で加恵という役をどのように演じられるのか、とても楽しみにしています。共演できること自体とても光栄ですし、この機会をしっかり楽しみたいと思います。

田畑さんとは一度だけお会いしたことがあるのですが、とてもほんわりされていて優しそうな方だという印象を受けました。実際にどんな感じになるのかはまだ分かりませんが、台本では結構ちゃきちゃきとしている役柄なので、どんなチームワークになるのか楽しみです。

共演したことがあるのは喜多村次郎さんだけで、昨年、新橋演舞場でご一緒しました。ほかの皆さんとは今回が初めてなので、まだ少し緊張しています。

全くすんなりとはいかなくて、どぎまぎしてしまうタイプです。前回の舞台は同年代の方が多かったのですが、今回は私が一番年下なので、「馴染む」というより、その場にいられたらいいなと思っています。

小陸は「一番客観的な立場にいる役」

私の演じる小陸は、周りをしっかり観察していて細かいことにも気づく子だという印象です。自分から積極的に動くタイプではないけれど、家のことを真面目にきちんとこなす女の子だと感じました。

私自身もあまりおしゃべりなほうではないので、そういったころは少し似ているかもしれません。一番客観的な立場にいる役だと思うので、共演者の皆さんをよく見ながら役を作っていきたいです。

やはり広いですし、歴史をすごく感じます。ただ、今回はマイクを使わないという噂もあるので、それは少し不安ですね。共演される皆さんは百戦錬磨の方ばかりなので、少し緊張しています。

やはり一番印象的なのは、嫁姑の静かな戦いです。ものすごく怖いけれど静かな戦いを、大竹さんや波乃さんと一緒にどのように作り上げていけるのか、とても楽しみにしています。これまで多くの方が演じてきた作品ですが、今回も新しい「華岡青洲の妻」になるのではないかと思っています。

時代背景に入り込める感覚がありました。江戸時代を実際に経験しているわけではないので、衣裳やカツラにとても助けられるなと感じています。

やっぱり没入できますね。洋服とは動き方も変わりますし、着物を着ていたほうが自然に所作も馴染むと思います。

事前に所作稽古があって、そこでしっかり教えていただきました。今回もやることが多そうなので、皆さんにいろいろ教えていただきながら作っていきたいです。

この家が機織りをしている設定なので、機織りの動作は絶対に必要だと思います。ほかにも家の中でのお芝居が多そうなので、お茶を運んだり来客の荷物を扱ったり、前回の映像を見てもそういった動きが多かったので、そうした所作をしっかりこなしながら、役を作っていきたいと思っています。時代物という意味でもとても新鮮な挑戦になると思います。

新しい「正解」を自分なりに導き出せたら

これまでも長く愛されてきた作品を演じる機会はありましたが、今回は特に、長く愛され続けてきた作品に出演するので「何度も正解が導き出されてきた役」だと感じています。演出の齋藤(雅文)さんをはじめ、そうした「正解」を何度も見てきた方々とご一緒するので、その枠にただ当てはまるだけではなく、リスペクトは大切にしつつ新しい「正解」を自分なりに導き出せたらいいなと思っています。

やっぱり長く愛されてきた分、たくさんのファンの方がいらっしゃることですね。私の祖父や祖母も内容を知っている作品なので、喜んでもらえるように頑張りたいと思っています。

家族にはちょこちょこ会っています。先日も犬を連れて帰省して、祖母の家に泊まって犬をたくさん可愛がってもらいました。実家は福島にあるのですが、自然を感じられてリフレッシュできました。

少し遠いので、祖父と祖母はまだ観に来てくれたことはないのですが、父はけっこう観に来てくれています。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:野田涼

ワンピース¥48,400、ブラウス¥28,600/ベッド&ブレックファスト(グリードインターナショナル…info@greed.co.jp)
コードチョーカー¥49,500、シルバーネックレスチェーン¥36,300・チャーム¥22,000、左手のリング¥40,700、右手のシルバーリング¥34,650、ゴールドリング¥36,300/プリュイ(プリュイ トウキョウ…03-6450-5777)

インタビュー後編はこちら

公演概要

『華岡青洲の妻』

7月10日(木)~7月23日(水) 京都・南座
7月26日(土)・7月27日(日) 福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
8月1日(金)~8月17日(日) 東京・新橋演舞場

作:有吉佐和子

演出:齋藤雅文

キャスト:
加恵:大竹しのぶ

華岡青洲:田中哲司

於勝:田畑智子
小陸:武田玲奈
米次郎:陳内将
 
於沢:長谷川稀世
良庵:曽我廼家文童

於継:波乃久里子(南座公演では、代役に小野洋子)

只野操 藤川三郎 久藤和子 名越志保 
中谷容子 斉藤沙紀 駒井健介 喜多村次郎

公式サイト:
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202508_enbujo/
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202507_minamiza/
https://kurumecityplaza.jp/events/6600/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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