北山宏光主演。『醉いどれ天使』全キャスト&メインビジュアルが解禁!
2025年11月より東京、名古屋、大阪にて上演される『醉いどれ天使』。この度、全キャスト&メインビジュアルが解禁となった。
日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎。後に次々と傑作を生み出すことになる二人が初めてタッグを組んだ映画が「醉いどれ天使」。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画「醉いどれ天使」は、黒澤明監督による力強く斬新な世界観と三船敏郎の荒々しくも繊細な演技が絶賛され、今なお伝説の名作として世界中で愛されている。
映画史に燦然と輝く本作だが、映画が公開された1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。当時の舞台台本は長い間眠っていたが、近年偶然にも発見され、黒澤明が抱いた舞台への熱い想いが息を吹き返す。この黒澤明の想いを継承し、満を持して2021年に舞台化。大盛況のうちに幕を閉じた。
そしてこの度、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版として『醉いどれ天使』の上演が決定。今も傑作として語られる映画版、そして48年、21年の舞台版。それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で『醉いどれ天使』の世界を紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーン、圧倒的な音楽、そしてライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現を満載に、戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。
脚本は、前回に続き蓬莱竜太が務める。演出は、映画にとどまらず、演劇、オペラ、コンサートなど、ジャンルを越えて活躍する深作健太。三船が演じた闇市を支配する若いやくざ・松永は6年ぶりの主演舞台となる北山宏光が挑む。
そして、今回発表となる俳優陣には、日本のエンターテインメントシーンを牽引する錚々たる顔ぶれが揃った。松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師【真田】は、時代劇から現代劇まで、その繊細かつ大胆な演技で、幅広い役柄を表現する渡辺大が演じる。
松永と同郷で彼に思いを寄せる【ぎん】は、「AKB48」の2代目総監督を務め、21年の卒業後は俳優として精力的に活動する横山由依と、子役時代からバラエティやテレビドラマを中心に活躍し、今作が舞台初出演となる岡田結実がWキャストで彩る。
松永の恋人でダンサーの【奈々江】は、24年の「乃木坂46」卒業後も、その類まれなキャラクターを武器に新たな魅力を発信する阪口珠美。真田の診療所に住み込む【美代】は、数々の話題作に出演し、シリアスもコメディも変幻自在に演じ分ける実力派、佐藤仁美。松永の兄貴分【岡田】は、長い芸歴で培った確かな演技力で、独特の存在感を放つ大鶴義丹が務める。
コメント
北山宏光
時代を超えてこの令和に素晴らしい歴史ある作品に携われる事をとても光栄に思います。ストレート舞台は約6年ぶりになりますが、緊張と責任、喜びと期待で身の引き締まる想いです。混沌の時代を生き抜いた松永と、それを取り巻く人々の命のエネルギーをステージで演じ届けられる事にとても感謝しています。
観た後の帰り道で思わず感動のため息が出てしまう、そんな作品をキャスト一丸となって作り上げていきたいと思います。ぜひ会場に足を運んでください。
渡辺大
このような素晴らしい作品に携われる事を光栄に思います。
そして真田のような役をやらせていただける歳にもなれたのか、と感慨深くもなりました。
キャスト、スタッフ全員のエネルギーがぶつかり合う舞台になれるよう、全力でこの作品と対峙していきたいと思います。
80年近く経っても色褪せない名作の魅力をお客様にお届けいたします。ぜひ、よろしくお願いいたします。
横山由依
長い間、多くの方に愛されてきた『醉いどれ天使』という作品に関わらせていただけること、とても嬉しく思っています。
今の時代にこの物語をお届けできることにも、大きな意味があると感じています。
劇場に足を運んでくださった皆さまに「来てよかったな」と思っていただけるよう、心を込めて、“ぎん”という役と丁寧に向き合っていきたいです。
東京、名古屋、大阪と3都市でこの公演ができるので、より多くの皆さまにご覧いただきたいなと思います。
岡田結実
歴史ある「醉いどれ天使」という作品の舞台に立てることが、なによりも嬉しく心から光栄に思います。
蓬莱竜太さんの脚本を初めて読んだ時、深作健太さんと初めてお話しさせていただいた時から、ぎんとして、役者として、いち人間として、この作品を今の時代を生きる人にどう届けられるか毎日考えております。
生きるということは、愛するということは、幸せになりたいと願うことは…
答えも正解もないこの時代の人間だからこそ出来る表現を模索し、北山さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆様と共に、今だからこそ届けられる舞台『醉いどれ天使』をぜひ楽しみにしていただきたいです。
阪口珠美
奈々江役を演じさせていただきます、阪口珠美です。
日本映画史に残る「醉いどれ天使」の舞台に出演させていただけると聞いた時は驚きと不安でいっぱいでした。
同時にこの作品で歴史ある劇場に立たせていただける事は私にとって大きな挑戦になりますし、皆さまからたくさん学ばせていただけるチャンスだと思いましたので、この上ない程の気合も入りました。
生きることに必死にならなければいけないと思って頑張っている姿が切なくもありそんな感情も大切に演じられたらと思っています。
映画では戦後間もない時代の女性達が逞しくてエネルギッシュに生きている姿も印象的だったので私も生の舞台で妖艶で魅力的な踊り手、奈々江をエネルギッシュに演じて皆さまに気持ちが伝わるように全力で挑みたいと思います。
よろしくお願いいたします。
佐藤仁美
とても男らしいというか、とても男くさいというか、男!!!!というイメージの作品だなと思っています。
その中で、愛嬌があって色気があって、どこか儚く、芯の強い、愛される女性を演じられたらなと思っています。
初めて共演させていただく方も多いのですが、素敵な作品になると思います。
男!!!!の匂いを存分に出して、刺激を与えてくれるのではないかと、緊張と楽しみでいっぱいです。
素敵な作品になるように、楽しんでいただけるように、頑張ります!
大鶴義丹
松永の兄貴分、私が演じる岡田、彼が放つ静かな暴力性は、松永にとって、恐怖と憧れが入り混じったものです。虚勢ではなく、冷酷な本物です。令和の今からは想像もできない、戦後というカオス。そんな激しい時代を自由に生きた、岡田という怪人。今の時代を生きる私が、彼に近づくためには何が必要で、何が不必要なのか。この猛暑のなか、そんな難問に心を踊らされながら、これから始まる稽古に思いを巡らせています。
公演概要
『醉いどれ天使』
【東京公演】
2025年11月7日(金)~23日(日)
明治座
【名古屋公演】
2025年11月28日(金)~30日(日)
御園座
【大阪公演】
2025年12月5日(金)~14日(日)
新歌舞伎座
原作: 黒澤明 植草圭之助
脚本: 蓬莱竜太
演出: 深作健太
出演:
北山宏光
渡辺 大 横山由依・岡田結実(Wキャスト) 阪口珠美 / 佐藤仁美 大鶴義丹
堀野内 智 神農直隆 生津 徹 宮地大介 葉山 昴 松井朝海 桑畑亨成 / 荒井洸子 片岡正二郎
西川裕一 八木橋華月 浅倉智尋 奥富夕渚 夕希奈
