谷佳樹×鷲尾修斗×工藤大夢インタビュー 音楽劇「Zip&Candy」「エンタメは心の栄養で、失くしてはならないもの」（前編）
2022年6月9日（木）よりかめありリリオホールにて、音楽劇「Zip&Candy」が上演されます。
本作は、にしのあきひろ氏二冊目の絵本として出版された『Zip&Candy』を稀代の劇作家・演出家のなるせゆうせい氏がアレンジして劇化した作品。
2021 年に再演を予定するも新型コロナウイルスの影響で全公演中止となっていましたが、今回、キャストを一新して再演されます。
ジップ役は、岩田陽葵さんと生田輝さん、キャンディー役は岩立沙穂さん（AKB48）と大西桃香さん（AKB48）がそれぞれ W キャストで演じます。
今回、THEATER GIRLはジアース役の谷佳樹さん、カンバック役の鷲尾修斗さん、オーシャン役の工藤大夢さんにインタビューを敢行。前編では、演じる役柄についての注目ポイントやそれぞれの印象など、たっぷりとお話をうかがいました。
絵本原作の作品に出演するのは純粋に楽しみ
――まずは、本作に出演が決まったときのお気持ちから改めてうかがえますでしょうか。
鷲尾：前回も上演されている作品ですし、西野さんの絵本が原作ということで、そういった絵本を原作にした舞台に出るのは初めてだったので、単純に楽しみでしたね。
谷：初演を観させていただいたときにすごく素敵な作品だと感じて、いつか自分も関われたらいいなと思っていたので、今回参加できることになってすごく嬉しいです。前作を超えられるものができるのかというプレッシャーはありましたが、純粋に楽しみだと思いましたね。
工藤：僕も絵本原作の作品というのが初めてで、さらに、ロボットファンタジーという世界観も初めてだったので、すごく楽しみだなと思いました。今回は再演ということで、プレッシャーを感じながらもいい作品にできたらなと思っています。
――今回、それぞれの役柄で注目してほしいポイントを聞かせていただけますか。
鷲尾：この3人はみんな同じチームなんですけど、僕の役はその中でもリーダーなので一番まともだと思います！
谷：役がでしょ？（笑）
鷲尾：こういう役をもらえるってことは、やっぱり内面もそう見られてるんだなっていう意識はあるので……みんなをまとめてる感じが見せられたらいいなと思ってます！（きっぱり）
谷：おい（笑）。今回、大夢がなるせさんに課題を課せられてるというか。僕と修斗が同い年なんですけど、年齢で言うと、大夢と（石綿）星南ちゃんがけっこう僕らと年齢が離れていて、若い2人とおじさん2人が同じチームって中で、若い2人がすごい課題を課せられてるのが、見ていて微笑ましいというか。この壁を乗り越えていくんだぞっていうのを微笑ましく見ながら、僕たちは僕たちでやることをしっかりやろうっていう感じです。なので、見どころは大夢の課題がどうクリアされていくのかってところですね。
――工藤さんは今回大変な課題を課せられているとのことですが、それについてはいかがでしょう？
工藤：そうなんです。今回、けっこうコメディ担当みたいな立ち位置で、なるせさんから、このシーンで一番の爆笑を取れと言われまして。毎日頭を悩ましてます（笑）。とにかく頑張ろうと思ってますけど、たぶん千穐楽まで悩み続けてると思います。
僕たちがいることで作品を盛り上げていけたら
――今回は、絵本の舞台化となりますが、どのように絵本の世界観を届けていきたいですか？
鷲尾：絵本の良さも、その世界観も出しつつ、人間が動く意味もちゃんと持たせられれば、ハッピーな作品になると思うんです。すごくいろんなことが起こる訳ではないですけど、逆に言ったら分かりやすさがあるので、そこにちゃんとみんなが乗っかっていければいいかなと思ってます。
谷：絵本って受け手によって違う印象というか、メッセージ性がコロコロ変わっていくから、何世代も受け継がれていくんだなと僕は思っていて。シンプルに分かりやすく、何も考えずに観られるような、そんな絵本の世界を舞台として届けられたらいいなと思います。単純明快でなんか楽しかったねというのも、それはそれで正解なのかなと思うので。そういうものを目指せたらいいなと思いますね。
工藤：原作の絵本も読ませていただいたんですが、原作だと僕たちのキャラクターって出てこないんですよ。舞台のオリジナルキャラクターとして登場するということで、どういった意味を持って、この作品に関わっていこうかなと。でも、僕たちがいることで作品を盛り上げていけたらいいなと思います。
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