鳥越裕貴インタビュー 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』「せっかく生きているんだから楽しまないと損」(後編)
2022年9月8日(木)よりCBGK シブゲキ︎!!にて、舞台『最後の医者は桜を見上げて君を想う』が上演されます。
本作は、続々重版、50万部突破、本読み書店が選ぶ「感動小説」第一位の小説の舞台化作品。対立する二人の医者と患者の最後の日を描いた衝撃の医療ドラマです。
出演には、天才外科医、福原雅和役に細貝圭さん、死神と呼ばれる風変わりな医者桐子修司役に山本涼介さん、福原、桐子と同期の医者、音山春夫役に鳥越裕貴さんと実力派キャストが揃いました。
THEATER GIRLは、音山春夫役の鳥越裕貴さんにインタビュー。後編では、ステージに立っているときの心境や鳥越さんの思う「演劇の魅力」について語っていただきました。
インタビュー前編はこちら
せっかく生きているんだから楽しまないと損
――本作のテーマにかけた質問をさせていただきたいのですが、鳥越さんにとって“生きること”とはどんなことでしょうか?
せっかく生きているんだから楽しまないと損だなとは思いますね。誰がいいとかではなくて、自分の人生やから人にどう映っているかというよりも自分のことを考えて、もうちょっと楽観的に楽しんでもいいんじゃないかなって。人のことを言うよりも、それを自分に生かしてもっと楽しんだらいいのにって、最近すごく思います。
――本作では医者を演じられますが、今後演じてみたい職業はありますか?
元々、この仕事をやっていなかったら、保育士をやりたいなと思っていたんです。一度仕事で幼稚園に行くことがあったんですけど、保育士的な立ち位置かと思ったら、幼稚園児の立ち位置やったんで、ちょっとまた話が違うけどなって(笑)、 それはそれで楽しかったですけど。
――保育士さん、似合いそうですね!
じゃれやすいお兄ちゃんでいるのは好きやなーと思います。友達の子供がよく僕の真似をしてくれるらしく、突拍子もないことをやってるから、真似しやすいのかなって(笑)。それはすごく嬉しかったですね。
「劇場の空間の中でどう生きられるか」考えている
――ステージに立っているときはどんな感情なのでしょうか?
すんなりその場で生きられるようにはしたいなと思ってますね。お客さんの空気をどれだけ感じて、劇場の空間の中でどう生きられるかっていうのを考えていたりします。
――お客さんが感動しているな、喜んでいるなというのは伝わったりするのでしょうか?
意外と空気感で伝わったりしますね。でもそれに流されすぎないように、保つのは大変ですけど。素直にその空間の空気というのはけっこう分かりやすく入ってくると思います。
――客席の反応で演技が変わったりすることもありますか?
あんまりそれでブレるのはよくないとは思うんですけど、コメディシーンとかやったらより活かせますけどね。
――今は声を出せませんが、やはり客席から伝わってくるものがあるんですね。
明らかに空気は伝わってくるので、それはありがたいなと思います。良い流れができたらすごく楽しくなったりもしますしね。