吉柳咲良×岡部 麟(AKB48)インタビュー ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』「どの年代でもみんなが楽しめて気持ちよく終われる舞台」(後編)
――お二人が稽古中や本番中に、いつもやっているルーティンなどはありますか?
岡部:私、楽屋入りしてくださいと言われている時間より、最低でも 1時間前には入っておかないと落ち着かないんです。メイクも家でやってきたりもしますし、現場に入ってから、なるべく頭の中を整理する時間を増やすことを意識しています。現場入りしてからの作業をいかに減らせるか、考えるのもすごく楽しいです。
吉柳:私、ものすごく人が好きなので、常に喋っていないと気がすまないんです。なので、いつも誰かしらとコミュニケーションを取るようにしています。カンパニーって一つの作品をみんなで創っていくものですし。『ピーター・パン』の現場は特にですが、いろんな方とお話しして、カンパニーが一つになるときに、中心に立っていられる存在でありたいと思っているんです。 やっぱりこの作品では、座長としての責任感みたいなものが中学の頃からあるので。 いろんな方と話してコミュニケーションを取るっていうのは、稽古場でも本番中でも絶対にやることですね。
――では、常に座長としての意識を持って、現場に立たれていらっしゃるんですね。
吉柳:若いからって言葉で済まされるのが嫌いなので。そういうところで変に甘やかされたくないですし、座長としてどっしりと立っていられるようにしたいなと思っています。
――それでは最後に、作品を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。
吉柳:観に来てくださる方一人一人に、いろんな思いがあると思うんですけど、この舞台を観ているときだけは、ネガティブな感情を全部取っ払って、来てくれた人を全員ネバーランドに連れていけるように、楽しさだけでいっぱいにしたいです。この夏、『ピーター・パン』を観ていただいて、一瞬でもいいので幸せを感じていただけたらと思います。
岡部:この媒体を見てくださる方は、きっと大人の方が多いと思うんですけど、どんな年代の方にも、皆さんの想像している『ピーター・パン』の世界を観させてあげられると思います。今日、咲良ちゃんの作品に対する想いを聞いて、去年よりさらに素敵な『ピーター・パン』をお届けできるだろうなと思ったし、一緒に創り上げていく仲間たちも本当に頼もしくて実力のある皆さんなので、私もその中に入って素敵な夢を見てもらえるような作品をお届けできればと思っています。このキラキラで夢のある世界観を、ぜひ劇場で体感してくださったら嬉しいです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:野村雄治
インタビュー前編はこちら
公演概要
青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』
2022/7/23(土)~8/2(火)
東京国際フォーラム ホールC
2022/8/13(土)・14(日)
梅田芸術劇場メインホール
スタッフ:
原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
潤色・訳詞:フジノサツコ
演出:森 新太郎
キャスト:
ピーター・パン:吉柳咲良
フック船長/ダーリング氏:小西遼生
ウェンディ:岡部 麟(AKB48)
タイガー・リリー:田野優花
ダーリング夫人:壮 一帆
《海賊たち》
スミ―:佐川和正
マリンズ:笠原竜司
ビル・ジュークス:中山 昇
スターキー:久礼悠介
ヌードラー:冨永 竜
セッコ:渡部又吁
《迷子たち》
ふたご2:石川鈴菜
カーリー:倉澤雅美
ニブス:澤田美紀
トートルズ:中野 歩
ふたご1:なづ季澪
スライトリー:松崎美風
《森の住人たち》
一条俊輝
井上弥子
黒田 陸
佐藤アンドレア
澤村 亮
鈴木昌実
深瀬友梨
渡辺崇人
ジョン(Wキャスト):酒井禅功 津山晄士朗
マイケル(Wキャスト):遠藤希子 君塚瑠華
ナナ:三浦莉奈
《スウィング》
伊藤かの子
佐山太一
公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/peterpan2022/