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横田龍儀が思考も歩みも止めず追究する役者観「俳優とは考えるべき生きもの」【シアダン vol.13】(前編)

INTERVIEW

――では次に、これまでのターニングポイントとなったできごとについて聞かせてください。

うーん……やっぱり刀ミュ(ミュージカル『刀剣乱舞』 ~三百年の子守唄~、物吉貞宗役)だと思うんです。俺の中でのターニングポイントはいくつもあるんですが、俳優としてのターニングポイントとなると、これですかね。出演させていただいた時にファンの方がたくさんついてくださって、そこからだんだんお仕事もいただけるようになっていったので。

――大きなステップとなった役なんですね。では、役者として成長できたと思ったのはどんな時でしたか? 次々見つかっていく課題の中で、これを超えられたのは大きかったと感じたものがあったらうかがいたいです。

あの、すごいつまんないインタビューになっちゃうんじゃないかと思うんですけど、本当に成長というものを感じないというか、自分では分からないというか……(苦笑)。周りの人からは「お前、あの頃と比べて変わったな」とか「上手くなったな」ってよく声をかけてもらったり、ファンの方もすごく褒めてくれたりするんですが、自分の中では成長したっていう感覚がなくて。それでも「まだまだだな」って感じてしまうんですよ。

――出演作をいくつか拝見させていただいた中で、歌の雰囲気が変わった印象があったんですが、そこに関しては何か工夫をされたりしたことはありましたか?

ボイトレには通ったりしました。俺には小さい頃から歌が苦手っていう意識があって、それをずっと抱えたままやってきたんですが、苦手だ、嫌だ、無理だって言ってたら、それこそ成長できないと思ったので、そういうものにも取り組もうと……あ! 

――どうしました?

これが成長と言えるのであれば、(歌う時に)ここまでのキーしか出なかったのが、もうひとつ上の音まで出せるようになったっていうのがあります! ただ結局それに関しても、自分が満足してしまったらそれ以上は上にいけないと思うので、自分では成長しているとあんまり感じないようにしている……のかもしれないです。何だかちょっと、あまのじゃくなんですよね。あはは。

――それでも、ボイトレで出せなかった音が出るようになったっていう事実はありますから(笑)。

そうですね、それについては成長できたのかなと思います。あとは、前よりもほかの人のことが見えるようになったことも成長かもしれません。以前は、自分のことでガーっとなって(自分の内に)こもるような感じになっていたんですけど、今は視野が少し広がって「この人はこういう芝居をするのか、じゃあ自分はこういうふうに返してみたい」と考えられるようになりました。

それまでは、自分がこういう芝居でいくと決めたら、相手が出方を変えてきても、合わせようとはしていなかったんです。でも「あなたがそう来るなら、いっしょにこう行ってみましょう」みたいなやり方が、まだまだできているとは言えませんけど、始めたての頃と比べたなら少しはできるようになってきたのかなと。

――MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~では、春組・佐久間咲也役として初の座長を務められましたが、その経験を通して変われたと感じた部分はありましたか?

責任感や、“真ん中に立つ”ということに対しては、すごく勉強になったと思います。“真ん中に立つ”って本当に難しいことで、周りのことを考えなきゃいけないし、ほかにも考えなくてはならないことがたくさんあって。そこに関してもまだまだ成長への過程にある思うので……そういう意味では、責任感を昔よりも感じられるようになったことが、座長を経て得られたもののように思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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