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上白石萌音、屋比久知奈、井上芳雄ら出演。ミュージカル『ジェーン・エア』開幕!「一緒にこの役を演じていることは、生涯の宝」

REPORT

2023年3月11日(土)より、東京芸術劇場プレイハウスにて、ミュージカル『ジェーン・エア』が開幕した。本作の原作は、1847年に刊行されたシャーロット・ブロンテの長編小説「ジェーン・エア」で、1996年にジョン・ケアードが自ら脚本を、ポール・ゴードンが音楽を担当してミュージカル化された。日本では2009年・2012年に上演され、今回梅田芸術劇場と東宝の共同制作により11年ぶりの上演、更には新演出版として新たに生まれ変わっている。

キャストは、先日発表されたばかりの読売演劇大賞・最優秀女優賞(『千と千尋の神隠し』『ダディ・ロング・レッグズ』)を受賞した上白石萌音と、『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役や『ミス・サイゴン』キム役を演じ、抜群の歌唱力を誇る屋比久知奈が、主人公ジェーン・エアとその親友のヘレン・バーンズを役替わりのWキャストで演じる。そして、これまで様々な作品でジョン・ケアードの演出を受けてきた井上芳雄が、ジェーンが家庭教師として訪れる屋敷の主人、エドワード・フェアファックス・ロチェスター役を演じる。そのほかに春野寿美礼、仙名彩世、樹里咲穂、大澄賢也、春風ひとみなどといった実力派が揃う。

今回は上白石萌音、屋比久知奈、井上芳雄が登壇した囲み取材の様子と舞台写真をお届けする。

ミュージカルの初日を前にした意気込みを聞かれると、上白石は「すごく緻密に、素敵なお稽古を積み重ねてきました。本当に素敵な作品だなと感じていますし、 早くお客様に見ていただきたい気持ちでいっぱいです」と話した。

続いて屋比久は「いよいよ幕が上がるんだと思うと、まだ実感がなく、ドキドキしています。本作はオンステージシートもあるので、お客様が入って初めて、一つの作品として完成すると感じていて。お客様にエネルギーをもらいながら、楽しめるように頑張りたいと思います」と語り、井上は「コロナの状況も少しずつ変わり、色んなルールも変わったりしますよね。そんな中で、劇場もそれに追随して変わっていくのかなと思います。3年ぐらいコロナの状況が続いてきたので、にわかに信じがたいですし、手放しで喜べない部分もあります。ですが変化を噛み締めながら、気をつけることは気をつけながら進んでいきたいですよね。稽古も日々変化しながらやってきました。このまま生きた舞台をお見せできたら良いのかなと思います。『ジェーン・エア』は見てるのと、やるのでは全然違う作品だなと思っているので、楽しみながらやりたいなと思います」と述べた。

Wキャストを務める上白石と屋比久は、お互いのリスペクトしている点について、上白石は「ここまで来られたのは、本当にこの方のお陰です。たくさん話し合って、励ましあって。そして過分に褒めあいながら(笑)、心身ともに一緒にやってきた感覚があるんです。すごく学ぶことが多くて、一緒にこの役を演じていることを生涯の宝だなと思っています」と話した。

また屋比久のことを「笑みを絶やさずに、ストイックに己を磨き上げている人。本当に大好きな方です」と評した。屋比久は「本作は、二人で考えていく時間がすごくありました。そんな時間を含めて、同じ役をやることでしかわからないことを共有できたので、大変さが本当に軽くなったんです。彼女はすごく地に足がついていて、周りを安心させる空気感がある方で。それがジェーンとしてもヘレンとしても現れていて、刺激をもらいながらやってこれました」と語った。

そんな二人を見ていた井上は、「二人は僕が知ってる限り一番仲がいい。僕が入る隙はないというくらい、共鳴し合って稽古をしている感じがしました。相手役の僕は一人なので、大変だろうなとは思っていたんですね。もちろん回数は多くなりましたが、一人が演じてもう一人が見てることで、二人とやってるみたいな場面がいっぱいあって。分かち合ってるなという気がしましたね。稀なことなんじゃないかと思います」と語った。

稽古中のエピソードについて、上白石は「芳雄さんは家に帰るのが早いなって思っていたんですけど、知奈が上回っていて。めっちゃ早いよね」と話した。「そのまま来て、そのまま帰る(笑)」と答えた屋比久に、井上は「ちょっと走ってるよね(笑)何に備えてるの?」と聞くと、「何が起きるかわからないので(笑)」と話し、カンパニーの空気感の良さが伺える会見となった。

取材・文:岡田美奈子

舞台写真

写真提供:東宝演劇部

公演概要

ミュージカル『ジェーン・エア』

原作:シャーロット・ブロンテ
脚本・作詞・演出:ジョン・ケアード
作曲・作詞:ポール・ゴードン
翻訳・訳詞:今井麻緒子

<キャスト>
ジェーン・エア役/ヘレン・バーンズ役 上白石萌音/屋比久知奈(役替わり、Wキャスト)
エドワード・フェアファックス・ロチェスター役 井上芳雄

春野寿美礼、仙名彩世、樹里咲穂、大澄賢也、春風ひとみ
折井理子、水野貴以、中井智彦、萬谷法英、神田恭兵
江崎里紗(スウィング)、犬飼直紀(スウィング)

岡田悠李/萩沢結夢/三木美怜(トリプルキャスト)

企画・制作・主催:梅田芸術劇場/東宝

<公演日程>
【東京公演】
2023年3月11日(土)~4月2日(日) 東京芸術劇場プレイハウス

【大阪公演】
2023年4月7日(金)~4月13日(木) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

<ライブ配信>
★4月1日(土)17:30公演(ジェーン:上白石萌音、ヘレン:屋比久知奈)
★4月2日(日)12:30公演(ジェーン:屋比久知奈、ヘレン:上白石萌音)
上記2公演はライブ配信がございます。
※各回生配信終了後48時間後までアーカイブ視聴が可能です。
https://janeeyre.jp/stream.html

<公式サイト>
https://janeeyre.jp/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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