ミュージカル『マリー・キュリー』日韓キャストが登壇したスペシャルカーテンコールレポート!
現在、天王洲 銀河劇場にて絶賛上演中のミュージカル『マリー・キュリー』。3月20日(月)夜公演終演後に本作の韓国上演時キャストのオク・ジュヒョン、キム・ソヒャン、イ・ボムソリを迎え、スペシャルカーテンコールが行われた。
スペシャルカーテンコールは、日本版のアンヌ役 清水くるみが司会進行を務め、マリー役の愛希れいかは大好きな韓国キャストを感激の涙をこらえながら迎えたが、登壇したマリー役オク・ジュヒョンとキム・ソヒャンさんにハグされるとたまらず感涙。
その後もオク、キム、そしてアンヌ役のイ・ボムソリがそれぞれ、日本版を観劇した感想を語り、その楽しいひと時を劇場にいる観客、キャスト、スタッフ全員で共有した。
コメント
韓国オリジナルキャスト
マリー・キュリー役:オク・ジュヒョン
みなさん、こんにちは。
私は、キム・ソヒャンさんがマリーを演じている公演を見てこの『マリー・キュリー』という公演を知りました。脚本も、演出も、音楽もすべて韓国人であることにとても感動したのですが、今日、日本の公演を観て、いろいろな国で上演されていることを実感できて、改めて感動しました。
愛希さんが演じるマリーは、まるで自分自身を観ているような感覚でした。でも、とても愛くるしくて抱きしめてあげたいと思いました。韓国には「五臓六腑を出し切って何かを伝える」という言葉があるのですが、今日それを感じました。この瞬間を共有できてとてもうれしいです。この瞬間は一生忘れることはできないと思います。
ピエールと一緒にラジウムを身体に塗り付けるところは、自分で演じていてもとても大変でしたが、日本版を観てもやっぱり好きなシーンだなと思いました。
ご覧になった観客の皆さまも私が説明しなくても、勇気、感動、パワーをもらえたと思います。
こんなにも美しい舞台を自分も体験できたことを、感謝しています。
マリー・キュリー役:キム・ソヒャン
(日本語で)みなさん、こんばんは!『マリー・キュリー』日本公演おめでとうございます。
初演から一生懸命作ってきたこの作品が、日本で公演できてとても光栄です。たくさんの涙と汗と笑いでこの作品を作りました。日本版を観て、胸がいっぱいになりました。日本でもこの作品が多くの女性の皆さんに勇気と希望を与えられていると心から願っております。
(ここからは韓国語で)愛希さんのマリーを観て、オク・ジュヒョンさんのマリーを観た時のことを思い出しました。感性豊かなマリー・キュリーでしたが、今日も同じ感情が芽生えました。
マリーとピエールが歌う「予測不能で未知なるもの」というナンバーが好きなのですが、この曲は初演から歌われているナンバーです。今日も前奏が流れてきた瞬間に涙があふれてきて、愛希さんが大粒の涙を流しながら歌っている姿に、涙が止まりませんでした。そして、本当に私はこのナンバーが好きなんだな、と改めて感じることができました。
アンヌ役:イ・ボムソリ
今日は日本の観客の皆さん、キャストの皆さんに会えるので、頑張っておしゃれしてきたのですが、あまりの感動で涙が止まりませんでした…。
日本のキャストの皆さまが本当に心を込めて演じてくださっているのを感じましたし、私も客席で観て本当にこの作品を愛しているということを感じました。
こんなに素敵な舞台を作ってくださった日本の『マリー・キュリー』チームの皆さん、そして、この作品を愛してくださる観客の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいですし、これからもこの作品を愛してほしいと思います。
私は今日の公演を観て思ったのは、工場の仲間たちが出てきて、マリーに「元気ですか?」と手紙を書くシーンが好きでした。あのシーンは、初めて観た方は楽しく笑顔で観ているのですが、何度もご覧になっている方は、悲しくて涙を流しながら見るシーンなんです。韓国版よりもたくさんの工員が出てきてくれたので、より感動しました。あと、ネズミのシーンがかわいかったです!
こんな素敵な作品を作ってくれた皆さま、愛してくれた観客の皆さまに感謝しています。
日本公演キャスト
マリー・キュリー役:愛希れいか
(涙で声を震わせながら)今日は信じられないくらい緊張しています。
いつもは劇場入りしたら、ほとんど楽屋から出ることはないのですが、今日はあまりの緊張で劇場内をずっとうろうろしていました。大好きな韓国のキャストの皆様が来てくださるので、うれしい気持ちと緊張とで混乱してしまっているのですが…
(好きなシーンを聞かれて)えー…選べない…どれも本当に大好きで私もこの作品をとても愛しているので。精一杯届けようという気持ちで演じさせていただきました。
アンヌ役 清水くるみ
今日は、韓国から観に来て下さるのと、このカーテンコールの司会進行を任されて、すごく緊張しました。
(司会進行役としての任務をこなしながら)
私は「予測不能で未知なるもの」が大好きなのですが、韓国版を観て、メロディーと歌唱力に泣いて、日本版で意味を理解して改めて涙が出てしまった、大好きな曲です。
撮影:田中亜紀
ストーリー
19世紀末、マリー(愛希れいか)は、大学進学のため、パリ行きの列車に乗っていた。そこで出会ったアンヌ(清水くるみ)と希望に胸を躍らせ、当時、少なかった女性科学者として、研究者のピエール・キュリー(上山竜治)と共に新しい元素ラジウムを発見し、ノーベル賞を受賞する。ところが、ミステリアスな男・ルーベン(屋良朝幸)が経営するラジウム工場では、体調を崩す工員が出てきて……。
公演概要
ミュージカル「マリー・キュリー」
脚本: チョン・セウン
作曲: チェ・ジョンユン
演出: 鈴木裕美
翻訳・訳詞: 高橋亜子
出演: 愛希れいか 上山竜治 清水くるみ
能條愛未 宇月 颯 清水彩花 石川新太
坂元宏旬 聖司朗 高原紳輔 石井 咲 大泰司桃子 / 屋良朝幸
【東京公演】
日程: 2023年3月13日(月)~3月26日(日)
会場: 天王洲 銀河劇場
【大阪公演】
日程: 2023年4月20日(木)~4月23日(日)
会場: 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
企画製作: アミューズ