桑原愛佳×藤岡真威人インタビューミュージカル『浜村渚の計算ノート』「今までの舞台にはない新感覚なミュージカルになっていると思います」（後編）

2023.09.08

INTERVIEW

2023年8 月 26 日(土)～27 日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場にて、その後 9 月 1 日(金)～3 日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、9 月 9 日(土)～10 日(日)まで名古屋・ウインクあいち大ホール、9 月 14 日(木)～18 日(月・祝)まで東京・サンシャイン劇場にて、ミュージカル『浜村渚の計算ノート』が上演されます。

ミュージカル『浜村渚の計算ノート』は、講談社から刊行されている青柳碧人による日本の大ヒット推理小説を原作に、2021 年に初演され、原作の面白さや数学の奥深さを魅力的な楽曲とともに表現。教育的価値のある作品としても高い評判を獲得し、新しいエンターテインメントとして大成功を収めました。

日本を代表するファミリーミュージカルとしてさらに躍進すべく、主人公・浜村渚を新たにオーディションで選出し、豪華キャストで展開される歌って踊って謎解きをする、新感覚ミステリーとなっています。

主人公・浜村渚を務めるのは、『レ・ミゼラブル』(2019 年)のリトルコゼット役や、『アナと雪の女王』(2021 年)のヤングエルサ役など子役として経験を積む主人公・渚と同じ年齢の桑原愛佳さん。

共演には、舞台を中心に活躍し、近年はグランドミュージカルや映像作品でも躍進する立石俊樹さん、CM・ドラマで主演、映画出演で注目を集める大型新人で、今回初舞台の藤岡真威人さん、モーニング娘。を卒業後は女優としての活動の他バラエティ番組でも活躍する飯窪春菜さん、近年は舞台を中心に俳優として数多くの作品に出演する井上小百合さん、劇団四季退団後は、ミュージカルからストレートプレイ等まで幅広く作品に出演する朝隈濯朗さん、「フランスでいちばん有名な日本人」の異名をもち、変幻自在のマルチな活躍を見せるレ・ロマネスク TOBIさん、そしてロックミュージシャンとしての活動に加えて俳優としても多彩な魅力を持つダイアモンド☆ユカイさんら、豪華なキャストが結集しました。

THEATER GIRLは、浜村渚役の桑原愛佳さんと瀬島直樹役の藤岡真威人さんにインタビュー。後編では、作品にちなみ「ついテンションが上がってしまうもの」や役者をしていて楽しい、魅力を感じる瞬間について語っていただきました。

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ミュージカルの表現をするのが初めてなので頑張ってついていきたい

――桑原さんは、『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』や『アナと雪の女王』など、様々なミュージカル作品に出演されていますが、藤岡さんは本作が舞台初出演で、さらに歌も初めてになりますよね？

藤岡：そうなんです。大勢の観客を目の前に、お芝居に加え、ダンスや歌、いわゆるミュージカルの表現をするのが初めてなので頑張ってついていきたいです。いろいろと皆さんに教えてもらいたいですね。

桑原：でも、歌やダンスは初挑戦かもしれませんが、演技に関しては慣れていらっしゃるので、私もいろいろと教えてもらいたいです。

藤岡：頑張ろうね。「俺、数学できるんだぜ」って頑張って強がるからさ（笑）。

桑原：渚ちゃんと瀬島さんの掛け合いって、意外と多いんですよね。

藤岡：そうなんです。瀬島は心が少年というか、ちょっと子供っぽいところがあるので、小さい子に食ってかかってボロ負けするみたいな（笑）。そういうところが面白いんですよね。

――お二人のコンビネーションにも注目ですね。渚ちゃんは数学が好きという設定ですが、お二人の「これがあるとついテンションが上がってしまうもの」はなんでしょうか？

桑原：やっぱりミュージカルは、歌とお芝居で人に感動を与えられますし、何かきっかけになる方も多いと思うので、渚ちゃんにとっての数学が私にとってはミュージカルなのかなと思います。

それからディズニーも大好きです。世界観が夢の国って感じで、ディズニーのパークに行くと勇気をもらえますね。

――藤岡さんはいかがでしょうか？

藤岡：音楽ですね。それで言うとミュージカルにも通ずる部分があるし、パワーが欲しい時や疲れた時は、音楽を聴くのが僕にとってはリフレッシュなんです。

――ちなみに、どんなジャンルの音楽を聴かれるのでしょうか？

藤岡：けっこう幅広く聴くんですけど、僕、BUMP OF CHICKENさんが大好きなんです。「天体観測」って曲とかが有名だけど知ってるかな？

桑原：コナンの主題歌も歌っていましたよね？　私、その曲が好きで何度も聴いていました！

藤岡：そうそう！　あとはK-POPも聴くし、J-POPもいろんなものを聴きますね。

――音楽がお好きとのことでしたら、ミュージカルに活かせそうな部分もありそうですね。

藤岡：そうなんです。歌えたら絶対に気持ちいいだろうなと思っていました。姉（天翔愛さん）が出ていたミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』を観て、当時はすごいなと思っていたので、次は僕がそっち側になるので頑張ります。

通し稽古は緊張するけどすごく楽しい

――お二人が役者をしていて、楽しかったり魅力的だと感じる瞬間はどんなときでしょうか？

桑原：通し稽古の時は、緊張はするけどすごく楽しいです。一緒に演じている方たちも、その日によってお芝居に変化があったりするので、それに返すのが楽しいんです。慣れていくとどんどん濃くなっていくので達成感があるし、そういうときが一番楽しいですね。

藤岡：舞台は違いますが、映像だとＯＫが出たらすぐに次のシーンに行っちゃうのでそれっきりなんです。だから自分の中で納得がいかないことも多かったりして。「あそこのシーン、もう少しこうすればよかったな」と思ったりすることもあるんですけど、いざ仕上がった作品を見ると、自分が思ってたよりも案外いい感じに仕上がっていたりするんです。

自分が、「うまくいかなかったな」と思っていても、実際に視聴者の方から「あそこよかったよ」と言ってもらえると報われた気持ちになるし、役者をやっていて良かったなと思います。特に自分が力を入れて頑張ったシーンや演技を褒めてもらえると嬉しいですね。

――では、最後に本作を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

藤岡：個性豊かなキャストの皆さんが演じる敵のテロリスト、もちろん僕らが演じる刑事のトリオ、そして主人公の渚ちゃん、本当に一人一人のキャラクターが濃く、素晴らしいキャストの皆さんだと思います。また数学がテーマなので、頭を使ってクイズを解いたりと、一緒に考えて楽しめる内容にもなっています。何も考えずにただ楽しむ目的で来てもらっても、絶対に喜んでいただける作品に仕上がっていると思いますので、ぜひ足を運んでいただいて幸せな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

桑原：数学とミュージカルとミステリーという、今までの舞台にはない新感覚なミュージカルになっていると思いますし、きっと観てくださる方の年齢層もすごく広いと思うので、ご家族でも楽しんでいただける作品だと思います。ぜひ観に来ていただいて、その人にとってすごく幸せだった、楽しかったと思ってもらえる特別な思い出になると良いなと思います。

取材・文：THEATER GIRL編集部

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