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天海祐希×アダム・クーパー共演。『レイディマクベス』開幕!「それ以上の何かを持って帰っていただけるようにがんばります」

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2023年10月1日、よみうり大手町ホールにて舞台『レイディマクベス』が開幕した。

本作は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』の登場人物であるマクベス夫人を主人公にした新作。この新作を描くのは、英国気鋭の女性作家であるジュード・クリスチャン。そして、オリヴィエ賞受賞演出家・ウィル・タケットが作品に息吹を与え、新たなクリエーションに挑戦した。

レイディマクベス(レイディ)を演じるのは、天海祐希。その人生の伴侶・マクベスを演じるアダム・クーパーは、かねてより天海が大ファンだったということで、今回、夢の共演となった。レイディのそばで強かに生き抜くマクダフ役を鈴木保奈美、レイディの幼馴染・バンコー役を要潤、マクベスとレイディと共に戦場で戦うレノックス役を宮下今日子、レイディの娘役を吉川愛。そして、国の統治者・ダンカンを栗原英雄が演じる。

初日前会見及びフォトコールにはキャスト7人とウィル・タケットが登壇し、開幕に向けて意気込みを語った。

主演を務める天海は、「本当に素晴らしいキャスト、スタッフの方々とご一緒させていただけて、とても幸せに思っています」と感謝の意を述べると、「あっという間のお稽古期間で、(初日を迎えるにあたり)正直ドキドキしていますが、みなさんに楽しんでいただけたらいいなと思っています」とあいさつ。

セリフが日本語の作品への出演が初となるアダムは、「初日を迎えるにあたり、とてもワクワクしていると同時に緊張もしております」としながらも、「(稽古では)キャストのみなさんには本当によくしていただき、助けていただいたので、落ち着いて初日に臨める気がします」と意欲を見せた。

舞台に立つのは1年半ぶりとなる鈴木は、「約1年前にお話をいただいて、こんな夢のようなお話があるのだと。1カ月間のリハーサルが終わったこの期に及んでも、まだ夢じゃないかとあまり現実味がないのですが、もう1回気合を入れ直そうと思っております」と、表情を引き締めた。

要も「稽古期間が本当に早く過ぎてしまい、“えっ、もう稽古終わりなんだ!?”と思いました。でも、一つひとつのセリフをみんなで話し合いながら、より魅力的な作品につなげていく作業をしっかりできたと実感していますので、みなさんにお披露目できることをとても楽しみにしております」とコメント。

それを受け、宮下も「自分の役以外のことも“こうじゃないか”とみんなで話し合いながらお稽古をしてきたので、チームワークは完璧だと思います」と話し、充実した稽古の様子が伝わってきた。

舞台経験の少ない吉川は、「ずっと緊張しています。でも、ウィルさんをはじめキャストのみなさんに、技術や話し方など本当にいろいろなアドバイスをいただいたので、それを全力で出し切りたいと思っております」と初々しい笑顔を見せた。

ウィル演出の作品に出演するのが2度目となる栗原は、「今回もしつこい演出を受けまして(笑)、素晴らしい作品になっていると思います」と笑いをまじえて稽古期間を振り返ると、「最後まで誰ひとり欠けることなく、大千穐楽まで集中して公演を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします」と力強く語った。

また、演出を手がけたウィルも「私は世界中で仕事をしてきましたが、これほど寛大で素晴らしいみなさんは初めて。新作の上演というのは常に難しいことですが、辛抱強く広い心で稽古に臨んでくださった才能あるキャストやクリエイティブチームのみなさんがいたからこそ、素晴らしい作品を作り上げられたと思っています」とキャスト・スタッフ陣に賛辞を送った。

続いて、記者から稽古期間中のエピソードを聞かれた一同。天海が「衣装合わせのとき、あまりにもアダムがカッコよかったので、宮下今日子ちゃんと自分のケータイで一生懸命写真を撮っていたら、演出助手の伊達くんに“それ以上(アダムに)近づかないでください”と言われちゃって。隙間からアダムを盗撮していました(笑)」と、自ら暴露。アダムは「盗撮なんてひどいですね。もう2度と日本に戻りません!」とジョークで返しつつも、「日本のアイコン的女優である天海さんと共演し、稽古場での姿を間近で見ることができて、多くの刺激を受けました。感謝しています」と真心のこもった言葉を述べた。

最後に、キャストを代表して天海が「私たちの『レイディマクベス』にかける思いを、ぜひ舞台から感じとっていただけたら。素晴らしい戯曲と素晴らしいキャスト、素晴らしいスタッフでお送りします。チケットを取ってくださった方、また、取ろうとしてくださっている方には、客席に来ていただけたら、それ以上の何かを持って帰っていただけるようにがんばります」と熱いメッセージを送った。

文:林桃
撮影:阿部章仁

娘役 吉川 愛さんのインタビューはこちら

公演概要

『レイディマクベス』

作:ジュード・クリスチャン 演出:ウィル・タケット 

音楽:岩代太郎 美術・衣裳:スートラ・ギルモア 翻訳:土器屋利行
音響:井上正弘 照明:佐藤啓 ヘアメイク:川端富生 舞台監督:本田和男

出演:天海祐希 アダム・クーパー 鈴木保奈美 要 潤 宮下今日子 吉川愛 栗原英雄

主催:TBS 読売新聞社 研音 tsp 企画:tsp 制作:TBS & tsp

【東京公演】
2023年10月1日(日)〜11月12日(日)
よみうり大手町ホール

【京都公演】
2023年11月16日(木)〜11月27日(月)
京都劇場

公式HP:https://tspnet.co.jp/ladym/

THEATER GIRL編集部

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