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中⼭優⾺、柴⽥理恵、⾵間杜夫、⽩⽯加代⼦出演。『⼤誘拐』〜四⼈で⼤スペクタクル〜開幕!「⽣き抜くパワー、⽣きていく⼒をもらえるような作品です」

REPORT

2024 年 2 ⽉ 6 ⽇(⽕)よりシアター1010にて、中⼭優⾺、柴⽥理恵、⾵間杜夫、⽩⽯加代⼦による舞台『⼤誘拐』〜四⼈で⼤スペクタクル〜が開幕した。

本作は、天藤真による推理⼩説『⼤誘拐』を原作にした物語。⼋⼗⼆歳の⼤奥様を敬愛する者たちが計画・実⾏した「百億円の誘拐事件」と、翻弄される国家権⼒やマスコミを描いた、笑って泣ける爽快な物語だ。さらに、多くの登場⼈物を四⼈だけで演じる、⼀瞬たりとも⽬を離せない⼤スペクタクルとなっている。初⽇を前に、四⼈による囲み取材とフォトコールが⾏われた。

初⽇に向けた意気込みを聞かれると、中⼭は「ワクワクしています。⼤先輩とご⼀緒させていただく機会が嬉しく楽しみです」と笑顔を⾒せる。⽩⽯は「優⾺さんはものすごく素敵です。ぜひ⾒にきてください。私は、やはり初⽇で緊張しますが」と笑う。柴⽥が「稽古場では普通の蛍光灯でやっていましたが、舞台では⾊々な照明があり、変わった感じになっています。スタッフワークと組み合わせてどうなるのか私たちも楽しみです」と話す。

⾵間は「今まさに最後の産みの苦しみを味わっています。照明や⾳響と合わせて舞台上でやるのは今⽇が初めて。明⽇が初⽇ということでさすがの私も緊張に打ち震えております(笑)」と明かすが、中⼭は「全く緊張しているようには⾒えないです。盛⼤に笑わせてもらっています」と話し、柴⽥も「こんなに舞台に出て楽しそうに⾃由にする⽅はなかなかいらっしゃらないです」と笑いながら話した。

改めて作品について聞かれた中⼭が「⽣き抜くパワー、⽣きていく⼒をもらえるような作品です。そして作品の中に⾊々な愛情が詰め込まれています。「誘拐」という強いワードが⼊っていますが、決してネガティブな部分ばかりではなく、⼈間の感情がうまく盛り込まれた、愛に溢れた作品です」と説明すると、⽩⽯が感⼼したように「偉いねえ」と称え、⾵間や柴⽥も頷く。柴⽥は「(中⼭は)この中で⼀番しっかりしてる!」と太⿎判を押し、⼤先輩たちに褒められた中⼭は照れ笑いを浮かべていた。

今回は四⼈だけで多くのキャラクターを演じ分けるということで、柴⽥が「とにかくたくさんの役をみんなで演じるので、訳がわからなくなることも。でも楽しくやらせてもらっています」と話し、⾵間も「演じ分けがなかなか難しいけど、⾊々な役をできるのは役者として楽しいよね。あと、劇中に優⾺くんのショータイムがあるので注⽬してください」とアピール。

映画化もされている作品だが、舞台の魅⼒について、柴⽥は「やっぱり⽣なことですね」と語る。⾵間は「映画は時間と空間を⾃在に⾶べる。舞台は限られたスペースで俳優四⼈だけでお客さんにこのスペクタクルを伝える。ライブならではの魅⼒がありますよね」と頷く。

和気あいあいとした雰囲気で進んだ会⾒。中⼭は「僕もすごく楽しみにしています。⼤先輩の皆さんと素敵な作品でご⼀緒できるということでとても気合も⼊っています。笑えるしほろっとできるし痛快さもある時間をお届けできると思います。明⽇は雪だということですが、お気をつけて劇場に来てください」と締め括った。

フォトコールでは、物語中盤、誘拐された柳川家の当主とし⼦⼑⾃(⽩⽯加代⼦)がテレビやラジオの⽣中継に登場するまでのシーンが公開された。

誘拐犯のリーダーである⼾並健次(中⼭優⾺)は⾝代⾦として 5000 万円を要求するつもりだったが、誘拐した柳川とし⼦⼑⾃によって⾝代⾦を 100 億円に変更、⼑⾃はまた⾃ら⾝代⾦強奪の影の指揮をとり始める。警察本部⻑の井狩⼤五郎(⾵間杜夫)は「とし⼦⼑⾃の無事が確認できないと交渉に⼊ることはできない」と⾔ったことで、とし⼦⼑⾃が⾃⾝の無事をテレビとラジオの⽣中継で⾒せ、⾝代⾦調達の⽅法を家族に伝えることに――というシーンだ。

警察との駆け引きという緊張感あるシーンながら、四⼈が次々に違うキャラクターを演じる様⼦が実にコミカル。短い出番でもそれぞれの個性や⼈柄が伝わってくるのはさすがというべきだろう。

8 分程度のフォトコールだったが、柴⽥はメインで演じる柳川家の元家政婦・くーちゃんに加えてアナウンサーやテレビ局⻑、⾵間は凄腕の警察本部⻑・井狩と気弱な誘拐犯グループのメンバー、テレビ局社⻑とそれぞれ 3役を⾒事に演じ分ける。中⼭は会⾒で「関⻄⼈の⾎が騒ぐ」と話していた通り、⾃然な関⻄弁で愛嬌と度胸のある誘拐犯の⻘年を好演。とし⼦⼑⾃や⼀緒に誘拐を企てたメンバーとの絡みも可愛らしい。

⽩⽯は語り⼿として物語を牽引したかと思うと、頭脳明晰なおばあちゃん・とし⼦⼑⾃をチャーミングな⼤胆さをもって演じる。 短時間ながら⾮常にワクワクし、公演に対する期待が⼤きく⾼まるフォトコールだった。

本作は 2 ⽉ 6 ⽇(⽕)より 11 ⽇(⽇)までシアター1010 にて上演。その後、愛知・⼤阪・兵庫・⼤分・⼭⼝・島根・広島・新潟・⼭梨・茨城・宮城・富⼭でも公演が⾏われる。

あらすじ

刑務所の雑居房で知り合った⼾並健次(中⼭優⾺)らは、出所するや誘拐の下調べにかかる。狙うは紀州随⼀の⼤富豪、柳川家の当主とし⼦⼑⾃(⽩⽯加代⼦)。齢 82 を重ねてなお矍鑠と周りを魅了する⼥丈夫であるという。実は健次は柳川家が⽀援する孤児園の出⾝で、とし⼦との忘れられない思い出があった。
さて、ある夏の⽇。健次率いる若者グループにとし⼦が誘拐される。誘拐の報に、とし⼦を⽣涯最⼤の恩⼈と敬う、凄腕警察本部⻑井狩⼤五郎(⾵間杜夫)が捜査に乗り出す。⼀⽅、誘拐犯が要求しようとしていた⾝代⾦が五千万と知ったとし⼦は激昂、百億にしろと⾔い放ち、3 ⼈を従え、⾃ら⾝代⾦強奪の指揮をとり始める。まずは、柳川家の家政婦として仕えていたとし⼦を慕うくーちゃん(柴⽥理恵)宅に押し寄せ、アジトにしてしまう。
かくして 4 ⼈の役者は揃い、前代未聞の⼤誘拐劇が繰り広げられる。

さて、とし⼦⼑⾃の本当の狙いとはいったい何なのか・・・。
この誘拐劇の結末やいかに?!

公演概要

『大誘拐』〜四人で大スペクタクル〜

原作:『大誘拐』天藤真(創元推理⽂庫刊)
上演台本・演出:笹部博司
ステージング:小野寺修二

出演:中山優馬、柴田理恵、風間杜夫、白石加代子

日程・劇場:
<東京公演>
2024 年2⽉6⽇(火)〜2⽉11⽇(日)
シアター1010(東京都⾜⽴区千住 3­92 北千住駅⻄⼝ マルイ 11 階)

チケット:全席指定 8,800 円(税込)
主催:足立区シアター1010指定管理者/キョードーファクトリー

【地方公演】
<愛知公演> 2024 年2⽉ 14 ⽇(⽔)ウインクあいち ⼤ホール
<⼤阪公演> 2024 年 2 ⽉ 16 ⽇(⾦)・2 ⽉ 17 ⽇(⼟)森ノ宮ピロティホール
<兵庫公演> 2024 年2⽉ 18 ⽇(⽇)⻄脇市市⺠交流施設 オリナスホール
<⼤分公演> 2024 年2⽉ 20 ⽇(⽕)⽇⽥市⺠⽂化会館「パトリア⽇⽥」⼤ホール(やまびこ)
<⼭⼝公演> 2024 年2⽉ 23 ⽇(祝)⼭⼝県⽴劇場 ルネッサながと
<島根公演> 2024 年2⽉ 24 ⽇(⼟)島根県芸術⽂化センター「グラントワ」 ⼤ホール
<広島公演> 2024 年2⽉ 26 ⽇(⽉)JMS アステールプラザ ⼤ホール
<新潟公演> 2024 年 3 ⽉ 2 ⽇(⼟)⻑岡市⽴劇場⼤ホール
<⼭梨公演> 2024 年3⽉ 3 ⽇(⽇)東京エレクトロン韮崎 ⽂化ホール⼤ホール
<茨城公演> 2024 年 3 ⽉ 5 ⽇(⽕)・3 ⽉ 6 ⽇(⽔)⽔⼾芸術館 ACM 劇場
<宮城公演> 2024 年 3 ⽉ 9 ⽇(⼟)多賀城T市⺠会館 ⼤ホール
<富⼭公演> 2024 年3⽉ 10 ⽇(⽇)オーバード・ホール ⼤ホール

公式サイト:https://daiyukai.com

企画制作:キョードーファクトリー

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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