前川優希インタビュー『忠臣蔵討入・る祭』「今回はもう一個違う気持ちで臨まないといけない」

2020.12.25

INTERVIEW

12月28日より明治座にて、チャオ！明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵討入・る祭』が上演されます。2011年より始まった、る・ひまわり×明治座による年末恒例の“祭”シリーズも今年で10周年。お芝居とショーの二部構成でのステージとなっており、第一部のお芝居では毎回、歴史上の有名な人物や物語を主題に「もし、あの時こんなことがあったら……」という歴史上の「もしも」を織り込んだストーリーが上演されています。

今作の演目は、年末の風物詩とも言われた「忠臣蔵」。討入り浪士の中で唯一生き残ったとされる寺坂吉右衛門と、赤穂浪士のリーダー・大石内蔵助を主人公に「背負う男たちの物語」が描かれます。また第二部のショーはシリーズ初の公開オーディション（！？）となっており、ゲスト審査員に選ばれたメンバーのみがラストを飾ることができる、日替わりエンディング形式とのこと。

今回お話を伺ったのは、同作に東山天皇役で出演される「前川優希（まえかわ・ゆうき）」さん。MANKAI STAGE『A3!』やRICE on STAGE『ラブ米』など数多くの舞台で活躍するほか、新感覚アーティストグループ『TFG』のメンバーとしても活躍中の彼に、稽古が始まる前の今作への意気込みや、自粛期間を経ての思い、今後楽しみにしていることについて語っていただきました。

いつか出演したいと思っていた“祭”シリーズ

――今回が“祭”シリーズ初参加とのことですが、出演が決まったときの気持ちはいかがでしたか？

いつか出演したいとはずっと思っていたんですけど、もう少し経験を重ねてからと思っていたので、まさかこんな駆け出しで新米のうちにお声掛けいただけるとは、思ってもみなかったです。本当にご縁に感謝ですね。今回、取材などでご一緒した方も何人かはいるんですけど、ほぼ初めましての方ばかりで。僕からしたら、いろんなところでお名前をお見かけしている方々とご一緒するので「なんかすごい！」という気持ちです。

取材などでご一緒したときも、初対面のこんな年下にも優しく接してくださって、本当に皆さん良い人だなと。これから仲良くしていただきたいなと思いつつ、今から稽古が楽しみです。

――本当に念願の出演だったんですね。今日の衣裳は、第二部の撮影用のものですよね？

はい。今回第一部がお芝居で、第二部のショーが『煮汁プロジェクト』ということで、すごいですよね（笑）。俺、企画をもらったときに「マジか」と笑っちゃいましたもん。でも今しかできないですし、頑張ってオーディションで選ばれにいきたいです（笑）。

――NIJIRU（にじるー）選抜に選ばれないと「MAKE YOU SOBAYOUNIN」は踊れないですもんね。

いや～踊りたいなあ（笑）。でも、そういうことなんでしょうね。（オーディションに）受からなかったら、袖から受かった人たちの姿を見るしかないっていう。オーディションって本当に深いなって。僕、じつはマルチエンディングっていうのが初めてなんですよ。だからちょっと本気で頑張らないと。今までも全部本気で頑張ってはいるんですけど、今回はもう一個違う気持ちで臨まないといけないのかなって思っています。でも、本当に楽しみですね。

――今回、審査員にKYパーク（伊藤裕一）さんもいらっしゃいますしね。

そうですね。でも俺、ちゃんと本物の方を見たことがないんですよ。すごい流行ってるし、周りの役者も見てる人がいっぱいいて、稽古場とかでものまねしてるんです（笑）。「キューブあげます」とか「あなたは本当に歌が不安定」（J.Y. Park風に）とか。「そんなダメ出しされるんだ！？」みたいな（笑）。まだ、本編は見てないんですけど、ちょっと興味はありますね。稽古が本格化していくまでには予習して、どういう奴が目を引くのか勉強したいなと思います。