加藤和樹インタビュー ミュージカル『BARNUM』「今だからこそ、この作品の良さが強く届く」(後編)
――では次に、人並み外れたバイタリティでエンターテインメントを追い求めたバーナムにちなみまして。役者としてのほか、歌手としても活動されている加藤さんが、表舞台に立ち続ける上で原動力としているものを聞かせてください。
応援してくださる方たちや、その声ですね。ありきたりな答えかもしれませんけど、このコロナ禍の期間中に、本当にそれを感じたんです。お客さんあっての我々なので。何のためにやるのかと言ったら、その方たちを楽しませたい、笑顔にさせたい、喜ばせたいっていう気持ちからなんですよね。待ってくれている人がいるからこそ、我々はミュージカルを作ることもできるし、歌を歌ったりライブをしたりすることもできる。本当にそれだけだなと思います。
――ライブ会場や劇場では、感染症対策のため、いつものように歓声を上げたりすることはできないわけですが。静かな客席からも伝わってくるものはあるのでしょうか?
伝わるんですよ、これが。いてくれるだけでもう、その存在の大切さについて身を以て感じましたね。例えばライブだったら、普段なら「イェーイ!」って盛り上がったりするのに、それが全部できないとなると、お客さんにとってはかなりのストレスかもしれない。でも、そんな中でも楽しもうとしてくれている気持ちが、ものすごく伝わってくるんですよ。その姿を見た瞬間に「あぁやっぱり、こういう人たちのために、自分は立ち止まっちゃいけないな」と強く感じました。
ミュージカルを観に来てくださるみなさんも、感染症対策に協力しながら劇場に足を運んでくださって、それだけでもすごくありがたいことだなと思っています。
――では最後に、来場される方へ向けて、改めて意気込みをお願いします。
大変な状況の中なので、大手を振って「ぜひ観に来てください!」とは言いづらいところではありますが。それでも今作はこの時代に本当に必要なものだと思いますし、楽曲も本当素晴らしいです。その中で繰り広げられる人間ドラマも、決して他人事ではないと感じてもらえると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただいて、心をワクワクさせるような体験をしていただけたらと思います。
取材・文:古原孝子
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
ミュージカル『BARNUM』
Music by CY COLEMAN / Lyrics by MICHAEL STEWART / Book by MARK BRAMBLE
【会場/日程】
◆東京
東京芸術劇場 プレイハウス
2021年3月6日(土)~3月23日(火)
◆兵庫
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
3月26日(金)~3月28日(日)
◆神奈川
相模女子大学グリーンホール
4月2日(金)14:00
【出演】
加藤和樹 朝夏まなと ・ 矢田悠祐
フランク莉奈・綿引さやか(ダブルキャスト) 原 嘉孝・内海啓貴(ダブルキャスト)
章平 工藤広夢 斎藤准一郎 泰智 福田えり 咲良 米島史子 廣瀬水美
藤岡正明 中尾ミエ
【映像出演】
フィリップ・エマール/石田純一(Performer Ai)
【翻訳・訳詞】高橋亜子
【演出】荻田浩一
【音楽監督】荻野清子
【チケット料金】
東京・神奈川:S席 10,500円(税込) A席 7,000円(税込)全席指定
兵庫:全席指定 10,500円(税込)
【公式HP】musical-barnum.jp
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