鳥越裕貴、植田圭輔、村田 充インタビュー 舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」 「今作は“不可能はない”ということを、強く示しているような作品」
INTERVIEW
――中屋敷さんの演出は、身体的な表現を多用されていたりと、演劇的な側面も強くもっている印象です。それぞれが思う文ステの魅力について聞かせてください。
鳥越:小劇場の感じをこの大きな舞台でも感じられると言いますか、文ステは全体的にドッグスチーム(アンサンブル)の皆さんと一緒に作品を創り上げている感がすごく強いので、そこは僕自身演劇好きとしても、毎度ワクワクしてますね。
植田:本当に人間力ですよね。「どうやってこれを表現すんのやろ」ってシーンも、すごく意外な方法で表現していたりして、僕たちの想像も超えるというか。逆に「それで行くんや」って思っても、ちゃんと成立していることもあって、本当に演劇ならではというか、舞台でやってる意味というのをいつも感じさせてもらえる演出家さんだなと思ってます。
村田:僕は、文ステの初演を劇場で観ているんですけど。そのときの印象としては、鳥越くんも言っていたとおり、アナログな演出法がすごくマッチしていて。作品のスケールの大きさに、現代の技術と中屋敷さんならではのアナログな演出がきれいにブレンドされていて、「お芝居を観たな」という印象がすごく強かったです。特に、役者の動かし方にとてもセンスをお持ちの方なので。
今回もそういったところは、すでに稽古場で垣間見えているので、ここからきっちり形になっていくのがもう見えていますし、そのあたりも楽しみです。カンパニーのみんながすごく楽しんでやれていて、現場の空気の良さが本当に素敵だなと思います。やっぱり現場の空気がいいとそのまま作品の底力を上げていく感じになりますし、率先してその空気感を作ってくださっているのが中屋敷さんだなと思います。