• HOME
  • topic
  • REPORT
  • 佐藤勝利主演。ニール・サイモンによる自伝的名作の完結編『ブロードウェイ・バウンド』開幕!

佐藤勝利主演。ニール・サイモンによる自伝的名作の完結編『ブロードウェイ・バウンド』開幕!

REPORT

2025年9 月 4 日(木)より東京・PARCO 劇場にて、PARCO PRODUCE 2025 『ブロードウェイ・バウンド』が開幕した。

長年ブロードウェイの第一線で活躍したコメディ作家、ニール・サイモン。その活動の中で 1980 年代に取り組んだのが“B・B三 部作”と呼ばれる自伝的作品。

『ブライトン・ビーチ回顧録』『ビロクシー・ブルース』に続く完結編で、第二次世界大戦を経て青年となった主人公・ユージンが、家族への愛情と失望の狭間で揺れ動きながらも夢に向かう姿を描いた『ブロードウェイ・バウンド』が、 PARCO劇場にて36年ぶりに上演される。 

本作の演出は、第 25 回読売演劇大賞優秀演出家賞ほか、数々の賞を受賞し、今最も注目を集める演出家・小山ゆうな。 主演は、アーティストとしてはもちろんのこと、舞台作品にもコンスタントに出演する佐藤勝利。小山演出、佐藤主演、2021 年上演 の“B・B三部作”『ブライトン・ビーチ回顧録』(東京芸術劇場プレイハウス)に続き、再びのタッグとなる。 

佐藤勝利演じるユージンの母親・ケイトに松下由樹、父親・ジャックには神保悟志、兄・スタンリーには入野自由、とユージンの家族が前作より続投。さらに叔母・ブランチには小島聖、祖父・ベンには浅野和之と実力派が新たに加わる。 

今回は、佐藤勝利、松下由樹、入野自由、神保悟志、小島聖、浅野和之、演出・小山ゆうなが登壇した開幕前会見のコメントと舞台写真をお届けする。

コメント

佐藤勝利

『ブライトン・ビーチ回顧録』から4年越しに『ブロードウェイ・バウンド』の初日の幕が空きます。緊張感もありますが、お客様に楽しんでいただけるよう、自分自身も楽しみながら臨みたいと思っています。4年ぶりにこの“家族”で集まることができ、とても温かい現場で楽しくやらせてもらっていますし、今回から小島さんと浅野さんも加わってくださり、とても刺激をいただいています。明日から約1か月弱、一緒に舞台に立てることが本当に楽しみです。

松下由樹

明日の初日を前に大変緊張しています。この作品はあまりにも素晴らしい作品なので、それをお客様に楽しんでいただくためには、集中して臨まなければならないと思っています。その思いがさらに緊張を高めていますが、初日からお客様にしっかりと楽しんでいただけるように頑張りたいです。

入野自由

作品が素晴らしい分、役者としてはハードルが高く、それにどう立ち向かうかを、この1か月余りずっと考えてきました。明日、お客様と一緒に作品を共有できることを一番楽しみにしています。現場は勝利くんを始め、素敵なキャストやスタッフの皆さんと毎日楽しく過ごしています。最後まで楽しんで演じられるように頑張ります。

神保悟志

いよいよ明日初日を迎えるので緊張していますが、素晴らしい作品なのでぜひ一人でも多くの方に観ていただきたいです。この家族の結束力が高く、成功することは間違いないので、よろしくお願いします。

小島聖

この作品に関わらせていただけてとても幸せです。物語の中には素敵な言葉がたくさん散りばめられていて、稽古中に聞くたびに心に響いていました。その想いがきっとお客様の心にも届くと信じていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

浅野和之

どんなに経験を重ねても、初日前はいつも同じように緊張します。この作品は少し暗い側面も持っていますが、人間を非常に深く描いていて、そこに自信を持っています。その魅力を明日の初日からお届けできるように力を尽くしたいと思います。

演出・小山ゆうな

三部作すべて素晴らしい戯曲ですが、それぞれに異なるカラーがあります。『ブロードウェイ・バウンド』は、ニール・サイモンが59歳のときに書いた作品で、幼少期を振り返って描いた最初の作品と比べると、より大人の視点が強いのが特徴です。佐藤勝利さんが演じるユージーンは、サイモン自身を投影した役柄で、彼の成長と共に父親像や家族との関係を見つめ直していく物語になっています。父親の年齢も、当時のサイモン自身に近い年代だったことから、「彼は父親をこんなふうに感じていたのかもしれない」という発見が随所にあり、そこが魅力のひとつです。

また、第2次世界大戦を経た時代が背景にあるため、家族の価値観が少しずつ変化していきます。前作『ブライトン・ビーチ』では強い結束を見せていた家族が、それぞれの価値観の揺らぎによって少しずつバラバラになり、家庭内で小さな戦争のような衝突が生まれるんです。ただし、ユージーンは常にユーモアを持ってその様子を見つめていて、シリアスな場面にも必ず笑いが添えられています。そのバランスがとても魅力的だと思います。

そして、この作品を素晴らしい俳優の皆さんと一緒に作り上げられていること自体も大きな魅力です。稽古場では毎回とても楽しくて、その豊かなやり取りや表現力が、作品にさらに厚みを与えていると感じています。

舞台写真

撮影:くさかべまき

公演概要

PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』

【東京公演】 
2025年9月4日(木)~28日(日)
PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)

【大阪公演】
2025年10月2日(木)~13日(月祝)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

作: ニール・サイモン
翻訳: 青井陽治
演出: 小山ゆうな

出演: 佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 小島聖 浅野和之

企画・製作: パルコ

公式サイト https://stage.parco.jp/program/broadwaybound

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧