• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • 皆川猿時、荒川良々、細川徹インタビュー『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』 「お客さんをちゃんと笑わせて帰らせたい」

皆川猿時、荒川良々、細川徹インタビュー『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』 「お客さんをちゃんと笑わせて帰らせたい」

INTERVIEW

――先ほど、無観客だったらどうしようとお話に出ましたが、このコロナ禍の時代に上演することについてはどうお感じでしょうか?

細川:やっぱり一番は笑いのルールがちょっと変わってるんじゃないかなと思っていて。どこまでが許されて、どこまでが許されないのか、やってみないとわからない部分があるから、そこの加減が難しいですね。ここ一年くらいで笑いのラインが変わって、さらに厳しくなってる気がするんで、それをすり抜けながら、なるべくネタの制限はしないで、人が引かないものをやりたいなって。ちゃんとお祭りになっているというか、やってる間は、コロナの窮屈さを感じさせないっていうのが、テーマではありますね。お客さんは皆マスクして、窮屈に観るわけですから、なるべくちゃんと笑わせて帰らせたいじゃないですか。笑いをこらえて、お腹が痛くなってもいいんだけど、ちゃんと笑わせたいなっていうのはありますね。

――観ている間は、いろんなことを忘れられる時間になればという感じなんですね。

細川:忘れられると思うんですけどね。客席で笑うって、今はなかなか怖いと思うんですけど。でも、皆さんマスクもして気をつけて来てくださってますし、だからそういうことも考えずに、笑える舞台になっていると思うので、ぜひ皆さんで一緒に笑いましょう。

――今作で、ここを観てほしいというポイントをそれぞれうかがえますでしょうか?

皆川:うーん。なんだろう。こんなご時世ですし、どういう状況になっているのか分かりませんが、やっぱり満席の状態でやってみたいです。きっと終わった後に飲みに行っちゃいけないんだろうとは思うんですけど、そうすると、すごく仕事っぽくなっちゃうんですよね。本番をやってても、「たぶん今日も飲みに行けないんだよなぁ」と思うんだろうなって(笑)。

荒川:誰も楽屋にも訪ねて来ないし(笑)。

皆川:でも、やっぱり僕も細川さんと一緒でこの瞬間だけは忘れたいなぁって思う。お客さんとそういうのを共有できればいいなって思いますね。だからすごく楽しみです。細川さんの舞台ってやっぱり変わってるし、観にくるお客さんもすごく変わってるんですよ。

――どういう部分が変わってるんでしょうか?

皆川:こっちが理解出来ないところまで笑ってるから、すごくセンスがいいなって。雰囲気だけで笑ってる訳じゃないなって感じるし、それにすごく救われてる部分もあって。盛り上がり方がちょっとライブに近い感じだから、そういう部分は今回どうなんだろうって不安でもあるけど、すごく楽しみですね。

――荒川さんはいかがでしょうか?

荒川:稽古中はたしかに、何が面白いのかわからなくなってくるんですけど(笑)。でも、やっぱりお客さんの前でやると、改めて「あっそうか」って実感できて、間違ってなかったんだって(笑)。

細川:そっか。やっぱり俺が稽古場でもっと笑えばいいんだ(笑)。だからみんなが不安になるんだ。

荒川:いや、もうやり過ぎてるんですよ。だから自分たちでもわけがわからなくなって。初見だったら面白いんだけど、やっていくうちに何が面白いのかわからなくなってくるんですよね。引っ搔いたりとか髪引っ張ったりとか、そういうわかりやすいものはわかるけど、客が引かないで笑ってくれるのが、たぶん正解だとは思うんですよ。だから稽古場では、ちょっとわからないかもしれないですね。

細川:そもそも客の笑いがほしくてやってるし、それだけでやってるからね。

荒川:それでいてちゃんと品がある、そういう舞台にしたいです(笑)。

――では細川さん、最後に締めの言葉をお願いします。

細川:タイトルとチラシでほぼほぼ言ってるんですけど、今回2.5時幻目ということで、ちょっと2.5次元っぽいことをこのメンバーでやりたいなと思っているので、そこが一番の見どころですかね。

荒川:だいたい2.5次元って……歌? どういう感じでやってるのかね? 僕もはっきり理解出来てない(笑)。

――細川さんの中での2.5次元とは?

細川:歌ったり、踊ったりする感じみたいな(笑)。

――実は、観たことがないとか……?(笑)

細川:ちゃんとはですよ(笑)。

荒川:音が入ったり、歌を歌ったりとか。シャキーンとか音が入るんでしょ?(笑)

皆川:照明がビカビカしてね(笑)。

――ぼんやりしたイメージですね(笑)。

細川:大丈夫ですよ。これを観に来るお客さんはほぼみんな観てないんですから(笑)。なので、観たことがない人も、2.5次元ってこういう感じなんだなぁって、楽しめるようになってます(笑)。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:くさかべまき

公演概要

『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』

作・演出:細川徹
出演:皆川猿時 荒川良々 池津祥子 村杉蝉之介 近藤公園 上川周作 
清宮レイ(乃木坂46) 早出明弘 本田ひでゆき(本田兄妹) 

【公演日程】 
【日時】2021年6月17日(木)~7月4日(日)
【会場】本多劇場

【料金】指定席 7000円(税込)
ヤング券 3800円(観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱)

【前売取扱】 
■チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/3bminagawa/ (PC・MB共通)  
Pコード:505-409

■イープラス   
https://eplus.jp/3bminagawa/ (PC・MB共通)

※各プレイガイドでのチケット取り扱いはWEBのみとなります。
※本公演は動画配信サービスにて配信を予定しております。詳細は公演HPにてお知らせいたします。

【お問合せ】大人計画 03-3327-4312(平日11:00~19:00)
https://otonakeikaku.net/stage/1307/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧