柿澤勇人インタビュー『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』「思い入れのある作品で、もう一度初心にかえりたい」(後編)
――日本語と英語で感覚がちがうとのことですが、これまでにステージで英語の歌を歌われたことはありますか?
何度かありますよ。「Next to Normal」だったりとか。今回も全部英語なんですけど、もちろん字幕も出ますし、日本の方も楽しめると思います。
――柿澤さんは英語がお得意だと伺いました。
日常会話くらいですけど、ニューヨークにのべ1年ほどいたことがあるので。とはいえ語学学校にも行っていないし、ほぼ独学だったので、コミュニケーションはとれるんですけど単語の意味が全部分かるわけではなく……。不安はありますけど、 楽しんだもん勝ちかなって思ってます。
――すでにシモンの曲には取り組まれていますか?
はい、練習を始めています。曲中で言っていることはだいたい、ジーザスに対しての情熱なので、そこまで難しい単語はない気がするんですよね。ヘロデだったらジーザスに対して畳み掛けるように語るので、もっとキツかっただろうと思うんですけど、シモンはわりとシンプルに熱く歌う曲なので。
歌の表現を盗みつつ、自分もいっしょに楽しみたい
――ジーザス・クライスト役のマイケル・K・リーや、イスカリオテのユダ役のラミン・カリムルーなど、さまざまな国から集った錚々たるキャストと共演されるわけですが、公演に向けて楽しみにされていることがあったら聞かせてください。
ほぼ全員が初めましてなので、まずはその出会いが純粋に楽しみです。残念ながら生でお芝居を観たことがある方はいないんですが、配信などでいろいろ拝見したところ、マイケルさんもラミンさんも、とんでもない歌い方をされるんですよ。(身体を)楽器として(見た時)の搭載エンジンが全然ちがうのは分かっているんですけど、少しでも歌の表現を盗めたらいいなぁと思います。日和見していてもこじんまりしてつまらなくなっちゃう気がするので、自分もいっしょに楽しめたらいいなと。そこまで気持ちを持っていけたらと思っています。