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藤田 悠×福山康平インタビュー 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』「映像や他の劇場ではできない演出にも注目してほしい」(前編)

INTERVIEW

2022年7月8日(金)に、東京・TBS赤坂ACTシアターにて舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が開幕します。(本公演に先駆けて6月16日(木)からプレビュー公演22公演が上演)

本作は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後の物語。原作者・J.K.ローリングが自ら演出家のジョン・ティファニー、脚本家のジャック・ソーンとともに創作したオリジナルストーリー。シリーズとしては8番目の物語となり、初めて”舞台”という手法を使って描かれます。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の東京公演はアジア初で、世界では7番目の上演となります。

これまでに英国演劇界の最高名誉ローレンス・オリヴィエ賞、米国演劇界最高名誉トニー賞を含む60以上の演劇賞を獲得する本作。東京では、厳しいオーディションを勝ち抜いた日本オリジナルキャストで上演されます。

注目のキャストには、ハリー・ポッター役に藤原竜也さん、石丸幹二さん、向井 理さん。ハーマイオニー・グレンジャー役に中別府 葵さん、早霧せいなさん。ロン・ウィーズリー役にエハラマサヒロさん、竪山隼太さん。アルバス・ポッター役に藤田 悠さん、福山康平さん。スコーピウス・マルフォイ役に門田宗大さん、斉藤莉生さん。マクゴナガル校長役に榊原郁恵さん、高橋ひとみさんなど、豪華出演者が集結。厳しいオーディションを勝ち抜いたフレッシュなキャストにも注目です。

THEATER GIRLは、アルバス・ポッターを演じる藤田 悠さんと福山康平さんにインタビューを敢行。前編では、誰もが気になるオーディションの内容や専用劇場の雰囲気、舞台版『ハリー・ポッター』のみどころなどを語っていただきました。

インタビュー後編はこちら

オーディションそのものがいい時間だった

――今回お二人は厳しいオーディションを勝ち抜いての出演となりますが、本作への出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

福山:一生に1度の大きなチャンスという思いで、かけるものが大きいオーディションだったので、決まったときは本当に嬉しかったです。それまでコロナ禍で家にいる時間が長くて、やっと新しい一歩を踏み出せると思った瞬間で「頑張らなきゃ!」と気が引き締まりました。アルバス・ポッター役に決まったときに、マネージャーさんがわざわざ家の前まで報告しに来てくれて、一緒に喜んでくれたこともすごく嬉しかったですね。

今までもオーディションに受かると嬉しい気持ちはありましたが、自分から受けたいと言って受けたということとオーディション期間が長かったこともあって「乗り越えた」という安堵感もありました。

藤田:僕は以前から小劇場で学生演劇をやっていたのですが、どうすれば俳優を職業にできるかと思い悩んでいた時期でした。周りの友達が就職していくなかで、悩みながらもこの世界で頑張りたいと考えていたときに受かったオーディションがこの作品で。『ハリー・ポッター』という大きい作品だということはもちろん、これからも俳優業を続けられるということが嬉しかったです。

劇団『柿喰う客』の田中穂先さんがサークルのOBなんですが、報告をしたら「良かったね、頑張ってね」と連絡をくださって、やっと一歩踏み出せたんだなと実感しました。

――オーディション期間がとても長かったとのことですが、大変だったことや印象に残っていることはありますか?

福山:いつまでオーディションがあるのかも決まっていなくて。会場で受けて、通過して、受けて、の繰り返しでした。常に『ハリー・ポッター』への強い想いを抱きつつも、期間が決まっていないという状況はすごく大変でしたね。

藤田:本作のオーディションは、どんどん形態が変わっていくものだったんです。最初はビデオでのオーディションから始まって、会場に呼ばれるようになって受験者同士で演じるときもあれば、プロの方が相手役をやってくださるときもあって、最後には海外スタッフの方もいらっしゃいました。

演じるシーンと簡単な動きは決まっていましたが、事前に練習できるものでもなかったので、自分が持っているものでの勝負という感じでした。

福山:事前になにかを知らされているわけでもなく、その場で「はい、やって見せて!」という感じ。今まで受けてきた作品のオーディションとは全然違って、審査しているというよりは「集中してやっていいよ!」と良いものを作ろうという雰囲気で。その場で僕たちに向き合ってアドバイスもくださったので、オーディションそのものがいい時間でした。なので、変な緊張感もなく挑めたと思います。

藤田:常にその場でセッションをしている感じでした。「いいね! じゃあ、次はこんな感じで」と緊張感を与えずに、伸び伸びとできるような空間を作ってくださっていました。もちろん、緊張はしていました(笑)。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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