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佐奈宏紀×君沢ユウキインタビュー『Paradox Live on Stage』 「圧倒的なクオリティーでぶち抜きたい」(前編)

INTERVIEW

――今作では、HIPHOPオタクのツンデレ系ラッパー・朱雀野アレン(すがさのあれん)を佐奈さんが、哀愁漂うダンディー系ラッパー・西門直明(さいもんなおあきら)を君沢さんが演じられます。それぞれのキャラクターについて何か感じるところがあれば伺えますか?

君沢:西門って普段は言語学の大学教授で、およそラッパーには見えない。ただ、夜はバーのオーナーっていう二面性があって、全然違うタイプの仲間たちがその店を居場所としている。僕は先生みたいなキャラを演じることが多かったので、愛情をもって仲間たちを見ている西門に共感しました。結婚したことはないので、ちょっとそこはわからないんですけど(笑)。大切な奥さんを失ったからこそ、仲間を大事にするって姿勢が生まれるのかなって。そういう部分を大切にしたいなと思っています。

佐奈:外見で言うと、アレンくんはいわゆるラッパーっぽいですよね。キャラクター紹介に“オタク”って付くほどHIPHOPに対する熱量がすごい。親から反対されたり、「あれやれ、これやれ」と縛られたりするのが嫌で、自分のやりたいことを貫いて家を飛び出してる。その“家を飛び出す”っていうエネルギーって現実で考えたら相当なことだと思います。僕だったら、なかなかそこまで決断できない。夢を目指して地道に活動している間も、親から「いつやめるんだ?」「そんなのよくない」と言われ続けるわけですからね。

君沢:それが佐奈宏紀。漫画の主人公みたいなんですよ、言ってる本人が。

佐奈:いやいや、そんなことないですよ(笑)。ともかく、そういうアレンくんの熱量みたいなものがやっぱりすごいなって。それだけ本当にHIPHOPが好きで、純粋に愛してる。そこに「一緒にやろう」って、メンバー2人がついてくるのも納得というか。

「この人は何か見せてくれるだろう」って人を惹きつける力もあるし、それ相応の努力もしていて知識もある。努力家だけど、一つのことに打ち込む力みたいなものが並の人間じゃない。きっと天才とか才能とかって部類の求心力だろうし、それがアレンくんの魅力かなって思いますね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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