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宮崎秋人インタビュー 舞台『ザ・ドクター』「ここで成長できなければ、今後未来はないかもしれない」(後編)

INTERVIEW

――宮崎さんが役者をやっていて、やりがいを感じる瞬間について教えていただけますか?

小学5年生の姪がいるのですが、その姪がクラスメイトと僕が出演したドラマの話をしていたみたいで。そのとき僕の役があまり性格のいい役ではなかったんですよ。それでそのクラスメイトが、「あの人絶対普段も性格悪いよね。そんな感じ出てる」と言っていたらしくて(笑)。姪は僕のことだと分かったらしいのですが、そこで言うのは我慢していたみたいです。

小学5年生には性格が悪い人物だと植え付けられたんだなと思って、それはやりがいを感じましたね。 勝手に嫌われてはいますけれども(笑)実際にそういう性格の人だ、と観てくれた人の目に映ったんだという実感が持てました。しかも子どもって、まっすぐ捉えるじゃないですか。この役者さんだからとかではなく、「こういう人」という見方になるから、そこでちゃんとそう見えたのが嬉しかったですね。

自分から拾いに行かないと出会えないテーマ、本作が「考えるきっかけ」になれば

――最後に、本作に対する意気込みをいただけますか。

今回の作品は、多分日本人が日本で普通に生きている中では考えることがほぼないテーマが多くて。今で言えばジェンダーに関しては、そういう作品が多かったり、ニュースもあったりしますが、それでも宗教や人種などのテーマは自分から拾っていかないと、なかなか転がっていないものだと思います。本作は、それを考えるきっかけや問いかけになる作品です。

僕ら登場人物はそれぞれの見方があってそれぞれの意見があるので、自分のオリジナルの意見でなくても、まずは誰かに共感するところから始めてもらえるかなと。今後僕も一緒に考えていきたいですし、もっとしっかり広く深く、楽しいことだけではなくて、影の部分も見るいいきっかけになると思います。それをエンターテインメントとして楽しんでもらえるように、役者として責任を持って、マイケル・コプリーを演じたいです。頑張ります!

取材・文:矢内あや
Photo:くさかべまき
ヘアメイク:猪狩友介

インタビュー前編はこちら

公演概要

パルコ・プロデュース2021『ザ・ドクター』

作:ロバート・アイク
翻 訳:小田島恒志
演 出:栗山民也

出 演:大竹しのぶ / 橋本さとし 村川絵梨 橋本淳 宮崎秋人 那須凜 天野はな 久保酎吉 /
明星真由美 床嶋佳子 益岡徹

公演日程:
【 埼玉公演 】
2021年10月30日(土)~31日(日)
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

【 東京公演 】
2021年11月4日(木)~28日(日)
PARCO劇場

【 兵庫公演 】
2021年12月2日(木)~ 5日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【 豊橋公演 】
2021年12月10日(金)~12日(日)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

【 松本公演 】
2021年12月18日(土)~19日(日)
まつもと市民芸術館 主ホール

【北九州公演】
2021年12月25日(土)~26日(日)
北九州芸術劇場 大ホール

公演情報詳細:https://stage.parco.jp/program/doctor
企画・製作:株式会社パルコ

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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