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Coloring Musical『Indigo Tomato』出演 平間壮一さん、長江崚行さん特別インタビュー

INTERVIEW

昨年に大好評を博した小林香によるオリジナルミュージカル、Coloring Musical『Indigo Tomato』が、今年11月のいわきアリオス小劇場でのプレビュー公演を皮切りに再び上演されます。

まさに稽古真っ最中の10月中旬。THEATER GIRL編集部は、昨年に続いて主演・タカシ役を務める「平間壮一(ひらま・そういち)」さん、その弟・マモル役で今回から新キャストに抜擢された「長江崚行(ながえ・りょうき)」さんにインタビューを敢行。

再演にあたっての役の見どころや作品の魅力、お二人のパーソナルな部分まで、たっぷりと語っていただきました。

Coloring Musical『Indigo Tomato』

自閉症スペクトラムなどの障害がある一方で、記憶や芸術面に突出した才能を持つサヴァン症候群の青年・タカシ。そんな彼を支える弟・マモルや友人など周囲の人間を描く。シンプルに自らの人生を生きるタカシと、さまざまな思いを抱きながら前を向いて生きようとする5人の登場人物が紡ぐ等身大の物語。

注目のポイントは「円周率の数字が増えたこと」

――本作は1年半という短い期間をあけての再演です。今回は新たに長江さん、川久保拓司さんをキャストに迎えての舞台となりますが、現在の率直なお気持ちを伺えますか?

平間:シンプルにめちゃめちゃ嬉しかったです! 前回の打ち上げで「ぜひ再演やりたいです」とプロデューサーにお話ししたんですけど、実際には時間がかかったり再演がなかったりもするだろうなと思いつつ、初演からこんなに短い期間で決まったので。

ただ、同時に「再演するなら、さらにいいものをつくっていかないと」って思いも湧き上がってきて。そこからは、具体的になにをしようって考えに切り替わりましたね。

長江:僕は、はじめて台本をいただいたときに、すごく好きなジャンルのお話だと思って。その後に初演の映像も見させていただいたんですけど、台本が舞台化するとこんなにパワーアップするんだって驚きましたね。

それから実際に現場に入って先輩方にお会いしたんですけど、みなさん実力も余裕もあって、本当に頼もしい。だから、僕はマモルって役を伸び伸びと掘り下げつつ、みなさんの胸を借りて、謙虚にやれたらいいなと思ってます。

――今回の再演でとくに注目してほしいポイントはありますか?

平間:セリフに出てくる円周率の数字が増えたことですかね(苦笑)。ただ、実際の円周率じゃなくて、曲に合わせて言いたい数字の並びとかがあるから、真ん中を切ってつなげて覚えたりしてます。

あとは、限られたキャストのなかで、みなさんいろんな役をやってるんです。 アンサンブル的なことも出演者みんなでこなしてるのが、このミュージカルの面白いところだと思います。

名前を聞く前から「じゃキミは金太郎だね」って

――本作でお二人は初共演となります。初対面では、どんな会話をされたんですか?

平間:舞台のチラシの撮影ではじめて会ったんですけど、最初から壁はなかったですね。「今なにやってんの?」って聞いたら、「本番中で金太郎やってますね」って言うから「じゃキミは金太郎だね」って(笑)。名前を聞く前から、あだ名が決まったっていう。

長江:たしかに、まだ名前で呼ばれたことないですね(笑)。今回の舞台の役「マモル」か「金太郎」のどっちか。僕はめちゃめちゃ緊張してましたけど。

――平間さんは、どの現場でも共演者の方にあだ名をつけられるんですか?

平間:自分が呼びやすい名前を言ってたら、自然と定着してたっていうのは多いですけどね。今だったらツルちゃん(剣幸)、フウちゃん(彩吹真央)。周りがドキドキするっていうから「ヤバいのかな」ってちょっと思ったんですけど(笑)、本人に聞いたら「ぜんぜん呼んで」って言ってもらえたし、大丈夫なのかなと。

長江:すごいなって思いながら見てます。本当に先輩方のふところに入るのがうまいんですよ。僕はマジメに話しちゃうタイプだから、感心しかないですね。

――平間さんは前回のキャストの方々と約1年半ぶりの共演です。みなさんとは、久々にお会いした感じですか?

平間:たまに、舞台の観劇などでお会いしていたので、そんなに久しぶりって感じはなかったです。ただ、(安藤)聖ちゃんについては時間の移り変わりを感じましたね。

前回は子どもが生まれたばっかりで、一番手がかかるときに稽古をしてたから、本当にバタバタしてたんです。けど、それから1年半経って、本当に立派なお母さんになって。「こんなに女性って変わるんだ」って驚きましたね。

前まではちょっと幼さがありながらの演技だったんですけど、今はもう「なにがきても怖くない」って感じ。さらに強さが増した気がします。

――長江さんは新キャストとして出演されますが、共演者の方との関係性は?

平間:まだ2回くらいしか会ってないけど、(大山)真志のこと超好きでしょ?

長江:はい(笑)。はじめて顔合わせしたときに「おはようございますぅ~!」みたいな、ポップな登場をされたんです。本当にミュージカルに出てきそうな感じというか。わかんないですけど、基本的に大きくて面白い人が大好きなんですよ。

平間:面白いし、その奥底に優しさが見えるしね。2人になったときとかに「いいよ、そんな無理しなくて」みたいなことも言ってくれたりもするし。その場を和ませたいって気持ちが本当に伝わってくるから、僕も大好きですね。

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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