大貫勇輔インタビュー ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』 「たくさんの人の力を借りれば僕でもケンシロウになれるかもしれない」（前編）
INTERVIEW
――今回、大貫さんは初の主演ということですが、改めて座長として意識の変化などはありましたか？
今のところ責任は僕が負わなければと思っているのですが、今作の台本の描かれ方って、一人ひとりのキャラクターがすごく粒立っているんです。ケンシロウの物語ではあるのですが、台本を読んでいて他のキャラクターも同じように横並びという感じがしていて。
もちろん僕が先頭でみんなを引っ張っていくという意識はありますが、自分一人だけが頑張ればいいものじゃないと台本を読んで思いました。僕が肩肘張って頑張るというよりも、皆さんのことも頼りつつ、覚悟や責任感は持ちながら、ケンシロウ役を務められたらと思っています。
――それぞれのキャラクターに見せ場やストーリーがある感じなんですね。
そうですね。それぞれの役にファンがいると思うのですが、僕は、実は原作だとトキが一番好きで（笑）。そういうふうに、それぞれラオウが好きな人もいれば、レイやジュウザが好きな人もいて、様々だと思うんです。
今作では、原作にはないその役の心持ちが語られる部分もたくさんあるので、より感情移入しやすい作りになっています。なので、きっとそれぞれの役柄のファンの方も共感してくれると思いますし、そういった部分でもミュージカルにする意味があったなと思うんですよね。
――ミュージカルになったことで、それぞれのキャラクターにより感情移入しやすくなっているのですね。
そうですね。だから、歌を聴いたときに「このシーンであのキャラクターは、確かにそう思っていたかもしれない」と感じられるのではと。そういう音楽が彼の中では流れていたのかもしれないと感じるくらいフィットしているので、そういう感動もあると思います。
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