横田龍儀インタビュー「いろんなことを新鮮に感じて生きていきたい」【シアダンフォト vol.04】

2022.06.24

INTERVIEW

THEATER GIRLだけの撮り下ろし写真が手に入る「シアダンフォト」企画。第4回にお迎えしたのは、ミュージカル『刀剣乱舞』や、MANKAI STAGE『A3!』、舞台「炎炎ノ消防隊」など様々な作品に出演されている「横田龍儀（よこた・りゅうぎ）」さん。爽やかな笑顔からクールな表情まで、様々なカットが満載です。

インタビューでは、私生活で影響を受けたものや役者仲間との印象深いエピソード、今後やってみたい役柄やお仕事についてお聞きしました。

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いろんなことを新鮮に感じて生きていきたい

――私生活でなにか影響を受けたものはありますか。

以前、一緒に仕事をした5歳下の役者さんが「なんでもチャレンジしたい」と言っていて「素敵だな」と思いました。改めて、この方のように真剣に仕事をしないといけないなと。一つのことにこれだけ真剣で、笑顔になれて、素直に悩めて。もっと自分もいろんなことを新鮮に感じて生きていかないといけないなと改めて思いましたね。

――どうしても慣れてくると、どんどん新鮮味がなくなってきてしまうこともありますよね。

バカなこともだんだんやらなくなってきますよね。責任とかもあるし、後輩ができてきて背中を見せなきゃいけないとか。いつまでもバカでいたいと思いつつ、心の中でセーブしてしまっていて、どこか大人ぶってるのかな。テレビで芸人さんたちを見ていると、バカなことを本気でやっている姿が、本当に素晴らしいなと思います。

――いろんなバランスが難しいですよね。

そうなんですよね。先輩もたくさんいて、後輩も増えてきて、自分は今ちょうど難しい年齢なんだなと思いました。それもあって、一度リフレッシュしたいなと思っています(笑)。

同い年の役者から刺激を受けることが多い

――役者仲間との印象深いエピソードはありますか。

少し前に出演した舞台「炎炎ノ消防隊」では同い年の人が多かったのですが、考え方がみんな違うなと思いました。ずっと全力の人、タイミングを選ぶ人、器用な人、あまり前に出るタイプではない人。人生のキャリアの積み方で違う考え方やパフォーマンスができるんだなと、自分の立ち位置を改めて見つめなおしたり。同い年で尊敬できる人がいて、立ち居振る舞いを見て、こういう人になるにはどうすればいいのかなと、たくさん勉強になりました。

――普段から、作品で同年代の役者さんと接することも多いかと思いますが、何か意識されたりすることはありますか？

自分と同い年というだけで意識してしまいますね。ライバルではないですが、この子はどういうお芝居をするのかな、素敵だな、ここ真似したいなと思ったりはします。

――実際に、稽古場で刺激を受けることもありますか？

ありますね。年上の方が多いと学ぶことはたくさんありますし、同い年の人が稽古場でイキイキとやっている姿を見ると、自分ももっとやりたい、頑張らなきゃと感じます。

役の心情を掴みたいという思いで髪色を変えた

――お仕事で髪色を変えることは多いですか？

もとは単純にその舞台のキャラクターが金髪で……舞台上ではウィッグでしたが、金髪にしてみたかったのと、役の心情を掴みたいという思いで金髪にしました（取材時）。

親友の役者が「金髪にしてから自分お仕事の幅が広がった。今まで踏み込めなかったお芝居ができるようになった」と言っていて、僕自身もお芝居をやっていくなかで、苦手なことや心情が掴みにくいということが多々あったので。なにか変わるかなと。

金髪に引っ張られているのか当時の心情なのか分かりませんが、自分で動画編集をしていて、どんどん口が悪くなっているとは感じました(笑)。無意識だったのですが、影響を受けているのであれば金髪にした甲斐があったなと思います。

――何か心境の変化もありましたか？

ありましたね。毎日鏡を見て、勝手に吸い込まれていくものがあるのかもしれないです。

今後やりたいのはやっぱりあの役

――今後、役者としてやりたい役柄やお仕事などはありますか？

以前から言ってることではありますが、仮面ライダーをやりたいとはずっと思っています。あとは、自分にないものを持っていて、心情を考えにくい役を理解できるようにもなりたいです。日常にはいろんな人がいるなと思っていて、法に触れない程度に限界までやってみたいと思います。

――それでは最後に、改めてファンの皆様へメッセージをお願いします。

最近は不安でいろいろ考えてしまうことも多いかと思いますが、心を殺さず、常に豊かな気持ちで人に優しく、努力を惜しまずに前に進んでいきましょう。僕自身もみんなのことを後押し、いや、支えられるように頑張ります。

昔と比べて会える機会が減ってしまって、僕自身も目標を見失いがちになって、自分はなんのためにこの仕事をやっているんだろうと思うこともありました。それでも乗り越えていけば、また会えるようにもなります。そして、成長した姿を見せられるように、みなさんを笑顔に出来るように努力し続けますので、これからも応援していただけたら嬉しいです。