大崎捺希が舞台に立って背負うもの「作品の中でいきいきと生きたい」【シアダン vol.07】（前編）

役者同士、芝居を通して繋がれることの嬉しさ

――では次に、大崎さんが役者をしていて喜びを感じる瞬間を聞かせてください。

やっぱり、お客さんが笑ってくれたりした時ですね。お芝居はお客さんあってのものですから。全部自分だけで完結していたら、それは自己満足になってしまうんだと思います。

あとは、役者と役者同士、お芝居を通して心から繋がれた瞬間はめちゃくちゃ嬉しいです。板の上に立っている人間として、お互いの仕掛けたことやリアクションによって新しいものが生まれたり、また新たな発見があったりするのがすごくいいなと思って。「今日は神回だったな」「これと同じものはもう出せないかもしれない」って感じるくらいのものが出せると嬉しいです。

――その日、その時、その場だけでしか味わえないものがあるというのは、舞台の醍醐味のように思います。

それが自分のモチベーションにもなりますし、舞台ならではの“ものづくり”っていう感じがしますよね。

「あんステ」新作公演での、仁兎なずな役にかける思い

――12月に控えている「『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』〜Night of Blossoming Stars〜」について、お話を聞かせてください。仁兎なずな役を演じられますが、今の思いはいかがでしょうか？

JoK（「『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』〜Judge of Knights〜」）から 「あんステ」に出演させていただいて、前作（『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』～Destruction × Road～）では初めて（演者としてではなく）外から作品を観たんですけど。「あんステ」の持っているパワーと、お客さんの温かさ、このコンテンツを心から応援してくださっているんだなという気持ちを強く感じました。

それに、客席から観ても板の上に立っているみんなはキラキラしていて、自分たちもここに立っていたんだなということを改めて思って。僕とナノくん（＝宮崎湧さん／真白友也役）でRa*bits（※）を引っ張っていきたいと思いますし、今回はTrickstar（※）がメインの公演で、各ユニット、各キャラクターの色を存分に発揮して「やっぱり「あんステ」っていいよね」って思ってもらえるような作品にしたいですね。みんなをキラキラの渦に巻き込めるようなステージングを目指します。

（※作中に登場する学院内アイドルユニットの名称。仁兎なずなはRa*bitsに所属している）