佐奈宏紀インタビュー　シンる・ひまオリジナ・るミュージカ・る『明治座で逆風に帆を張・る！！』「悔しさを晴らし、今年の締めとして打ち上がりたい」（前編）

2021.12.06

INTERVIEW

――今回演出が原田優一さんになりますが、原田さんの演出に期待していることは何かありますか？

先日、原田さんが出ている舞台『いとしの儚』を観に行かせてもらったのですが、もう群を抜いて面白くて。優一の兄貴はギャグのセンスももちろんすごいのですが、それだけでなくてもう完全にエンターテイナー。お客さまをとにかく楽しませるんですよね。テクニックや引き出し、技、知識が本当に豊富で。

絶妙な間や第一声の聞きやすさ、顔……とか、存在しているだけで面白くて。なので、演出のときにはそういう細かいエンタメのテクニックを学ばせてもらえたらありがたいなと思いますね。

――そういった演出も付けてもらえたらいいなという期待もあったり？

僕にそういうシーンがあるかまだ分からないですが、演出を付けているところを見させてもらうのでも構わないので学べたらいいなと思います。

「座長2人がどしっと構えてくれているとカンパニー全体が安心する」

――ビジュアル撮影のときに一部の出演者の方にはすでにお会いしているかと思いますが、カンパニー全体の雰囲気として今の印象はいかがですか。

だいぶ年下の僕が言うのもおかしな話なのですが、座長2人がとても落ち着いていて。2人の信頼関係がもうすでにあるのかなと思いました。「2人でいろいろ話せば大丈夫だよね」みたいな感じでしたね。大希くんが内心どうかは分からないんですけど（笑）。平野良くんは落ち着いている印象です。「みんなを客観的に見て、まとめる立ち位置で行くつもりなんだよ」と言ってて、1人でガーッと作品に取り組むというよりは、別の視点でみんなを見てまとめる意識らしくて。そういうところを見ると、かなり落ち着いているんだなと思いましたね。座長2人がどしっと構えてくれているとカンパニー全体が安心するので、それはみんなに伝わっていると思います。

あとビジュアル撮影のときに、粟根まことさんがいらして「おはようございます」とちょっと遠目から声を掛けたのですが、僕が撮影中だったのもあり、粟根さんも衣裳合わせ中で気遣ってくださって。そのあとも何度か挨拶をしたのですが、だいたいどちらかが何かをしているときで、一度も「おはようございます」がしっかり噛み合わず（笑）。顔合わせのときリベンジできたらと思っています。

――片方が忙しいとなかなか難しいですよね。

「あ……あ……」みたいな空気感だったと勝手に思っているので、稽古場では噛み合えばいいなと思います（笑）。

取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo：くさかべまき

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