植原卓也、上田堪大インタビュー ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』「今のまま切磋琢磨できれば、いい意味での比較をしてもらえるはず」(後編)
――作品にかけた質問をさせていただきたいのですが、シンは主人公ケンシロウの胸に北斗七星のような傷跡を付けますが、お二人が今までに忘れられない、ちょっと傷付いた出来事はありますか?
植原:表で言わないと決めていたわけではないのですが、今までどこにも言ったことがない話がありまして。以前『るろうに剣心』のミュージカルに出演したのですが、そのときの傷がまだ残っています……。当時は若かったので「言わないほうがいいだろう」と思うプライドがあったのですが、この機会だから言ってしまおうかなと。実は今回の『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』も稽古の時点で身体が傷だらけです。
――すでにお稽古で傷が付いてしまったのですね……。
植原:はい、どうか肌に残らないでくれと思っています(笑)。
――これから本番が始まるから大変ですね。上田さんはいかがでしょうか。
上田:僕は太道という武道をやっていたのですが、試合でハイキックを受けて、脳しんとうになって意識が飛んでしまい、試合に負けたんですよ。 気付いたらもう床にひざまずいていて。そのときの傷がまだここに残っています。(顔を指差して)
――ハイキックの衝撃はすごそうですね……。
上田:試合中はテコンドーのようなお面をするのですが、それなのに切れてしまって。「あれ?」という感じですよね……。目立たない傷だったので、それはまだよかったなと思っています。
――最後に、改めて本作への意気込みやファンの方へのメッセージをお願いします。
植原:新作ミュージカルにということで、皆さまも初めて観るものですし、何が起こるか楽しみにしていただけるはずです! しっかりと期待に応えられるようがんばりながら、いろんな面をシンの中で見せていけたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
上田:単純に僕がシンとして選ばれた意味、意義をきちんと板の上で届けられるようにするのが一番なので、それを今の段階からしっかりと思いを紡いでいって、お客さまに届けられたらいいなと思います。そして、とにかくお互い健康でいましょう。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
【東京公演】
2021/12/8(水)〜12/29(水)
日生劇場
【大阪公演】
2022年1月8日(土)・9日(日)
梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】
2022年1月15日(土)・16日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール
※2022年秋中国ツアー公演あり
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽 :フランク・ワイルドホーン
演出 :石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
キャスト:
ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大(Wキャスト)
リュウケン他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)
バット:渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈・近藤 華(Wキャスト)
リハク他:中山 昇
青年ラオウ他:一色洋平
ライガ他:後藤晋彦
フドウ他:澄人
フウガ他:田極 翼
青年トキ他:百名ヒロキ
ダグル(※オリジナルキャラクター)他:宮河愛一郎
ミスミ他:安福 毅 他