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山本一慶×和合真一インタビュー 『夏の夜の夢』 「皆さんに届けたい思いが詰まっている作品」(後編)

INTERVIEW

――和合さんは、山本さんが演出家に挑戦すると聞いた時はどう思いましたか?

和合:一慶くんは4年前の『夏の夜の夢』で共演した時から「視野が広い人だな」と感じていました。主演という立ち位置で必然的に見ている部分も多いのだと思いますが、きっと常日頃から周囲を見ることが自然と出来ているんでしょうね。なので一慶くんが本作で「演出を担当する」と聞いても、僕は全然不安に思わなかったし、その夢が叶う瞬間に出演者として立ち会えることが友人としても嬉しいし、感慨深いものがあります。何より彼自身が役者なので、僕ら演者側の気持ちも分かったうえで演出をしてくれると思うので信頼しかないです。

山本:そんな嬉しいこと言われると、稽古で厳しいことを言えなくなっちゃうじゃないか(苦笑)。僕も人間チームの中を引っ掻き回して物語を引っ張っていくのは和合くんだろうなという信頼があるし、それを期待してのキャスティングでもあります。

和合:それは責任重大だ!

山本:何も化学変化が起きずに終わってしまうのは、すごくもったいないなと思っているんだよね。でも和合くんが居るだけで稽古中にもいろんなアプローチが生まれて、それを見た共演者が「ここまでやっていいんだ」という指針にもなると思うし、いい刺激になるんだろうなっていう期待が僕の中にあるので、早くみんなで稽古をしたいですね。

――和合さんが出演する作品はいろいろ観ていますが、普通にカッコイイ役も出来るのに、あえて“和合テイスト”をにじませてくるところが毎回クセになるというか・・・・・・。

和合:ありがとうございます(笑)。でも原作で真面目な役だったはずが稽古の途中からお笑い要素が入ったりもするんですよ(苦笑)。初めてご一緒する演出家の方が、稽古2~3日目ぐらいから「じゃあ、ここでアドリブ入ります」みたいな感じになって、後からマネージャーに「あれ? あんな台詞、台本に書いてなかったですよね?」って言われたこともあったし(苦笑)。でも僕、本当は「面白いことをやれ!」って言われたら出来ない人なんですよ。ただ真面目にやっていたら自然と面白くなっちゃうみたいな感じ? 

山本:じゃあ、「和合くん、そこ面白くして」って言えば、真面目なお芝居をしてくれるんだね。

和合:あー、そこは違うんだな(笑)。僕をどう上手く操縦できるかは一慶くんの演出の腕にかかっているから頑張ってね!

山本:それはプレッシャーだな(笑)。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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