平間壮一×小関裕太インタビュー ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』「今まで経験してきたものがどう合わさるのか楽しみ」(前編)
INTERVIEW
――本作は実際にあった“アップステアーズ・ラウンジ放火事件”を題材にした作品となっていますが、台本を読んだ印象はいかがでしょうか?
平間:日常という印象ですね。日常をちょっと大げさに舞台にしたというか。日々いろんなことを我慢したり、制御されたりしている人たちが、その場でしか本当の全力を解放できないパワフルな生活感と言いますか。
バーの中で巻き起こることで、実際の事件というのは本当に一瞬の出来事なんですよね。それがあったからどうこうというよりは、事件が起こる前のバーの日常がメインだったりするので。「今も昔も変わらず人間は人間で、ルールに縛られずありのままでいられる世界がいいよね」と、自分的にはそういった大きなテーマを持ってやりたいなと思っています。
小関:まずは、楽曲が素敵だなと感じました。ストーリーの中で、一曲一曲がすごく印象的だなって。この舞台を観てサウンドトラックを聴いたときに「あっ、あのときの曲だ!」と感じてもらえると思います。
感情が昂って歌い出すみたいなミュージカル的なものはあまりないのですが、シーンを象徴するような楽曲が多い印象ですね。曲単体でも楽しめるし、物語を通しても楽しんでいただけるのではと思います。