佐藤寛太(劇団EXILE)×崎山つばさインタビュー 舞台『怖い絵』「時間とお金に見合う価値ある作品を全力で作っていきたい」(前編)
――役柄についてですが、現在お二人はそれぞれどんなところに面白さを見出していらっしゃいますか?
崎山:みんなそれぞれ何かを抱えていて、僕が演じる鷹野雄二という男も闇を抱えている人と出会いながら、それすらもちょっと快感を得ているといいますか、楽しんでいるようなところもあって。いろんな要素がありすぎるのでまだ僕も整理しきれていないところがありますが、これから稽古しながら見つけていく感じかなと思っています。
佐藤:プロットを読んだ感じでは、立ち位置がちょっとフワッとしている印象です。本質が見えないなと思いながら読み進めていったのですが、クライマックスにどんな人物か暴かれるような描写があって。後半は波がある役どころを演じられそうなので、そういう役に挑戦するのは初めてだなと。
今回キャスト全員、過去に闇を抱えている役柄で、タイトルも『怖い絵』ということで、ダークミステリーみたいになるのかなと予想しています。どういうところに息抜きできるような面白さが出てくるのか個人的にはとても楽しみです。
――鈴木おさむさんが演出を担当されるので、やっぱりちょっと笑いの要素もありそうですよね。
佐藤:そうですよね。アドリブがあるコーナーとかもありますし。
崎山:日替わりみたいなね。
衣裳や美術など、目でも楽しめる舞台になっているのでは
――今回は実際のステージに怖い絵が飾られるとのことですが、改めて本作に出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
崎山:この『怖い絵』が実際に舞台になること自体が楽しみですし、鈴木おさむさんとは一度ドラマでご一緒して、そのあと舞台があるはずだったのですが、コロナ禍でできなくなってしまって……。なので、今回この舞台でご一緒できるのが率直に嬉しかったです。豪華なキャストの方たちと一緒に物作りできるのが今からとても楽しみです。
佐藤:僕はオファーを受けたとき、この『怖い絵』の原作を知らなくて。「どういう話なんだろう」と頭の中がハテナマークばかりだったのですが、このポスターが出来上がったときに「なるほど、こういう話か」とワクワクしました。僕は今まで舞台の経験も少ないですし、あまりダークな作品に出させてもらったこともないので、自分としてはこういった世界観の中で演じられるのが楽しみです。あとは、みんなが揃ったときの衣裳や美術、タイトルに『怖い絵』とあるように、目でも楽しめる舞台になっているのではと思いました。