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櫻井海音インタビュー舞台『鎌塚氏、羽を伸ばす』「舞台に立つことで、新たに芝居の幅を広げられるのでは」(後編)

INTERVIEW

2022年7月17日(日)より本多劇場にて、舞台『鎌塚氏、羽を伸ばす』が上演されます。さらに、東京公演に続いて、富山・愛知・島根・岩手・新潟・大阪と全国で上演される本作は、三宅弘城さん主演の人気シリーズ「鎌塚氏シリーズ」の第6弾となる新作です。

今回は「鎌塚氏、腹におさめる」に登場した推理好きの令嬢・綿小路チタルを演じた二階堂ふみさんが再登場し、三宅弘城さん演じる鎌塚アカシと共に、豪華列車を舞台に難事件に挑戦します。

また、綿小路家庭師見習い・真鍋リョウスケ役を櫻井海音さんが、ノギクの従者・宇佐スミキチ役を玉置孝匡さんが、裏の顔は詐欺師の実業家・柳平トクジ役をマキタスポーツさんが、クイズ好きの侯爵夫人・諏訪ノギク役を西田尚美さんが演じます。

THEATER GIRLは本作が舞台初挑戦となる櫻井海音さんにインタビュー。後編では、お芝居についての想いやプライベートにおけるリフレッシュ方法を語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

やった分だけ成長できると思う

――櫻井さんがお芝居を楽しいと思えるようになったのは、いつ頃だったのでしょうか?

去年の頭くらいに心境が変わり始めました。最初にお芝居をしたときに、「こんなにも自分にできないことがあるのか」と打ちのめされて。レッスンを受けるようになってから、少しずつ成長しているのが実感できて、楽しいと思えてきたのかなと思います。

この作品で、役者としてさらに成長していける気がするので楽しみです。やった分だけ報われるのかは分かりませんが、やった分だけ成長できるとは思うので。

――具体的に、どんなときにお芝居を楽しいと感じるのでしょうか?

役者としてはあまり良くないのかなと思うのですが、僕は思考するのが好きなんです。「ここはこう動いた方が伝わりやすいな」ということを俯瞰で見るのが好きで。なので、映像作品では、前のシーンとの繋がりを客観的に考えているときが一番楽しいです。

本番が始まると集中しているので、俯瞰で見ることはなくなりますが、終わったときに自分で考えていた通りになったのか、全く違うことが起きて別の正解があったのか、というようにやってみないと分からないその場での変化や発見に楽しみを感じます。それと、自分一人だけではなく、共演者の方と息が合った演技ができたときも嬉しいですね。

自分のなかの違う一面を出している

――普段演じる役と、ご自身とのギャップを感じることはありますでしょうか?

あまりないですね。今までに、現実離れした役を演じていないということもあるかもしれませんが、日常でも自然に人は演じていると思うので、抵抗や違和感はあまりないです。

役作りにおいて、頭の中でイメージしたものを外に出すだけなので、頭でイメージした時点で僕の中に役の人物もいて、どちらの人を外に出すかの違いだと思っています。自分のなかの違う一面を出しているというイメージです。

物語のなかで現実離れしたことが起きることもありますが、演じる役が人間である以上は、そこまでイメージが離れることはないです。自分の中で役をイメージさえできれば、共演者の方と話し合って、役について深めていけるので。

未だに成長を感じられる

――櫻井さんのオフの日のリフレッシュ方法は、なにかありますでしょうか。

友達と温泉や釣り、ドライブに行きます。でも、釣りはやらずに、人が釣っているのを見るのが好きなんです。僕の誕生日のときに鯛を2匹釣ってもらったのですが、食べもせずに、ずっと見ていました(笑)。

あとは、フットサルをするのも好きです。最近までボクシングがテーマの作品をやっていたということもあって、休みの日にも体をなまらせられないので続けていました。未だに、フットサルをしていて成長を感じられるんです。「あれ、また上手くなっているんじゃないかな?」と思うのでとてもやりがいがありますね (笑)。

――櫻井さんが、普段やっているルーティンはなにかありますか?

エナジードリンクを、毎朝飲んでいます。全然効果は得られていないんですけど(笑)。学生のときから毎日飲んでいるので、それがルーティンになっていますね。

――それでは最後に、改めて本作への意気込みとメッセージをお願いします。

初舞台で右も左もわからない状態なのですが、豪華な出演者の方々と舞台に立たせていただけるのが、僕自身とても楽しみです。観に来てくださる方々の期待に応えられるように、皆さんの足を引っ張らないように、必死にしがみついていきたいです。そういった過程も含めて、面白い作品になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部

インタビュー前編はこちら

公演概要

M&Oplaysプロデュース 『鎌塚氏、羽を伸ばす』

作・演出:倉持裕
出演:三宅弘城、二階堂ふみ、櫻井海音、玉置孝匡、マキタスポーツ、西田尚美

【東京公演】
日時:2022年7月17日(日)~8月7日(日)
会場:本多劇場

地方公演
【富山公演】2022年8月11日(木祝)
【愛知公演】2022年8月13日(土)・14日(日)
【島根公演】2022年8月16日(火)
【岩手公演】2022年8月21日(日)
【新潟公演】2022年8月24日(水)
【大阪公演】2022年8月27日(土)・28日(日)

主催・製作:(株)M&Oplays

公式サイト:http://mo-plays.com/kama6/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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