大貫勇輔×小野田龍之介インタビュー ミュージカル『メリー・ポピンズ』 「観ているだけで幸せすぎて泣ける時間に」(後編)
INTERVIEW
――お2人は小学校の先輩、後輩とのことですが、改めてお互いの印象はいかがでしょうか。
小野田:大貫先輩は本当に優しくて、心の広い方だなと思っています。本当はもっと先輩として敬うべきなんですけど……こんなに失礼な後輩をあたたかく受け入れてくださって、日々感謝です。
大貫:なんだか棒読みっぽいな(笑)。彼は尊敬される存在でありながら、みんなに平等に接していて、プロフェッショナルでユーモアもあって、現場を明るくするパワーを持っている。僕は1人で淡々と物事を進めていくタイプなのですが、龍ちゃんは人を巻き込んでいくんです。
そこが自分には真似できない部分で、素敵だなと思っています。一緒にいると楽しい気分になれますし、頼りがいがあります。後輩と言っても、芸歴でいうと先輩なので。いいバランスなのかなと思いますね。
小野田:ミュージカルというフィールドで言うと、子供のころからやらせてもらっている僕の方が先輩ですが、年下という。絶妙な関係でのWキャストなので、ある意味気楽に楽しくやっていけるのではないかなと思っています。
――同じ小学校とのことでしたが、当時から面識はあったのでしょうか。
大貫:いえ、当時は全然です! あるとき、地元が同じでミュージカルで活躍している俳優がいると名前を聞いて、そんな人が同じ地元にいるんだなと思って。その後、なにかのきっかけで会って、仲良くなって一緒にご飯を食べに行ったりといった感じですね。
小野田:僕は地元、神奈川の飲み屋に行ったときに、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のポスターが貼ってあったんです。「なんで神奈川の田舎にロミジュリのポスターが貼ってあるんだ?」と思って、聞いてみたら「ここは彼の地元で……」と知って、結びついた感じです。