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小関裕太×木村達成インタビュー ミュージカル『四月は君の嘘』「この作品が、観る人の孤独や苦悩を癒せるものになれたら」(前編)

INTERVIEW

――有馬公生というキャラクターの印象や、ご自身と似ているところを教えてください。

小関:彼は主人公ですけど「僕なんて、僕なんて」って言ってしまう自信のない人。親友の渡亮太くんをうらやましく思っていたり、幼馴染の澤部椿を姉のように心強く思っていたりするのかな。そして宮園かをりに対しては・・・・・・「好き」とかではなくて、きっと憧れなのかなって思うんです。

台詞の端々から彼ってけっこう傍観者だなと感じる部分がありますが、ちゃんと“主人公”で、みんなが彼の音楽を聴きたいと思っているし、みんなが「ステージに立ってほしい」と求めている真ん中にいる。そんな有馬公生くんを自分なりに丁寧に演じながらも、お客様の孤独だったり、苦しい想い、センシティブな部分に寄り添えるようなお芝居をしたいなと思います。僕と有馬くんの似ている部分は・・・・・・学生時代を振り返ると「僕なんて」っていうところもあったと思うので、自分の学生時代と似ているかなって思います(笑)。

――木村さんが思う有馬公生というキャラクターの魅力とご自身の似ているところも教えていただけますか。

木村:有馬公生っていうキャラクターはどこか壁があって、一筋縄ではいかない感情を持っていて、“何か”に対して自分の心にフタをしてしまっているところがあるんです。でも、そんな陰のあるキャラクターって役者からすると演じがいがあります。まぁ「演じる」つもりはないんですけど(苦笑)。多分、彼に一歩でも近づこうとする1か月間の稽古期間は、とても有意義な時間になるのかなって考えたら、とても魅力的ですね。

自分に余裕がなくなっている時に心を閉ざすっていうのはちょっと似ているかもしれないです(笑)。人間って黙っていても心の中では何か言葉を発しているものじゃないですか。その言葉たちは、自分の考えとちょっと似ているような気がしますね。そんな心の中の叫びが歌になって客席の皆様に届いてくれればいいなって思います。

次のページ:本作の楽曲は、実際に歌ってみたら「地獄」

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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