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美弥るりかインタビュー Musical「The Parlor」「多くの人に共感してもらえる主人公を等身大で演じたい」(後編)

INTERVIEW

――共演者には、今作が初共演となる宝塚OGの剣 幸さんと後輩の花乃まりあさんがいらっしゃいますね。

はい。個人的な話になりますが、私は剣さんが月組トップで活躍されていた時の月組が大好きで、それをきっかけに宝塚を目指した人間なので、今回共演出来ると聞いた時はとても興奮しました! 剣さんとお会いして、言葉を交わし、お芝居を近くで感じて学ぶことが出来るのを奇跡のように感じていますし、当時の私に「将来この人と共演できるよ」って教えてあげたいくらい嬉しい。もうただのファンですよね(笑)。

――その「ファンです」という気持ちは、剣さんには直接お伝えしたんですか?

もちろん! 多分「もういい」と思われるくらい何度も言ってます(笑)。でもまだ「あの作品のここが好きでした」とか「あの作品のあのシーンはどういう気持ちだったんですか」とか、お話したいことは何百個もあるんです。そろそろ気持ち悪いと思われてしまうので、ちょっとずつ小出しにしていかないといけないなと思うのですが(苦笑)。

今日も『天使の微笑・悪魔の涙』という作品について「この作品がどれだけ好きか」というお話や「再演して欲しいけど、あの役を出来る方がいないと思います」ということを、ちょっと暑苦しく語り・・・・・・そのうち『ル・ポアゾン 愛の媚薬』の話も忘れずにしなければと思っています(笑)。花乃まりあちゃんは「下級生にすごく可愛い子がいるらしい」と周りで噂になっていて、実際に廊下ですれ違った時にあまりにも可愛くて思わず声をかけてしまったことがありました。

――ナンパしちゃったんですね(笑)。

はい(笑)。 花乃ちゃんは臆さずナチュラルに会話してくれる子で、それがとても好印象だったのを覚えています。私と同期の明日海りおちゃんの相手役だった時の舞台も見ていましたし、宝塚歌劇団退団後もキャリアを重ねて素敵な女優さんになっていて・・・・・・。今回ご一緒することになり、久しぶりにお会いしたら、さらに美しくなっていてビックリしました。

彼女はこの作品で朱里の母(千里)と妹(灯)という瓜二つの二役を演じ分ける難役に挑戦するのですが、瞬時に観客に「これは違う人だ」と分からせる技術や、心の切り替えは本当に大変だと思います。

花乃ちゃんが「人生のいろんな経験の中で、宝塚という守られていたところを卒業し、いろんな経験をし、結婚をして、自分が一人の女性として強くなっていくのを実感しています」とおっしゃっていて、すごく頼もしく感じました。彼女にとって、今この作品・この役に出会えたことは、役者としてとてもいいタイミングなのではと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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