鈴木拡樹インタビュー 舞台『アルキメデスの大戦』「今後への希望になるような作品になったら」(後編)
INTERVIEW
――原作や映画に触れてストーリーを既に知っている層も多いですし、「この場面が舞台になったらどうなるんだろう?」と想像を膨らませている方もいるかと思います。鈴木さんにも、舞台ではどんな描写になるのか、気になっているシーンはありますか?
めちゃめちゃ子どもっぽい答えでもいいですか? 大和どうするんだろうなって。あはは。
――ですよね(笑)。艦内や、会議室で舌戦をしているところあたりは、なんとなく想像がつくんですけれども。
そうでしょう?
――あの雄大さの表現も大事な要素のように思うので、舞台だとどうなるのかは気になるところです。
舞台だと、逆にいうと何でもアリだから困るんですよね。リアルなものをリアルな大きさで表現しなくてもよかったり、もしくは何もなくてもいい。目線であったり、語っていることでそのものを想像させることができる、という魅力があるので。これはどちらを選んでもいいものだなぁと思いますね。あるいは、カッチリした真面目な芝居をしているのに、ちっちゃい模型が出てきて、なんだかそういう体でみんながしゃべっているっていうのも演劇じゃないですか。敢えてこじんまりさせるのか、みたいな。だからその(表現の選択肢が)無限大っていうのも面白いですし、僕もその答えを知るのが楽しみですね。
――では、そこの描写についてはお客さまにも幕が開くまで楽しみに期待していただきたいですね。
そうですね、楽しみにしておいてほしいです。ほかのことに関しても多分そうだと思うんですよ。デスクで設計図を描いてるシーンなんかもそうですけど、どこまで物を出すのか。転換などの問題もありますし、どこまでをお客さんの想像に委ねるのかっていうところも舞台演劇の魅力なので。