岐洲 匠×池田純矢インタビュー 『砂の城』「今自分にできる一番正直で思いがつまった作品」(前編)
――本作は“即興音楽舞踏劇”ということですが、 先ほどお話をされていたコンテンポラリーダンスなども取り入れられるのでしょうか?
池田:もうゴリゴリに踊ります。とにかく観たことのないものになると思うので、そこはお約束できるかなと思います。
岐洲:これからですね。楽しみです!
池田:特にこれという形を決めてはいけない性質の作品なので、やっぱり本質という部分をいかに理解してその場に立つというか。歌もダンスも、ミスも間違いもないので、本質さえ失わなければ何をしてもいいと思っています。その枠を作るのが、今回の稽古で一番大切な部分だと思いますね。
――岐洲さんはダンス経験がほとんどない中、即興でのダンスを踊ることに不安な部分はありますか?
岐洲:まだ始まったばかりなので、何が起こるかわからないという感じです(苦笑)。何から手をつければいいのか分からない状態なんですが、逆を言えば何も癖がついてないですし、何を覚えてもプラスになると思うので、必死に頑張るしかないなと思っています。
――歌詞やメロディについても即興で変わっていったりするのでしょうか?
池田:コード進行や譜割り、小節の数、テンポという守らなきゃいけないところはベースにしつつ、ただ、メロディで歌うところは、基本的には何も決めずにと思っています。言葉で説明すると、どういうことなんだと感じると思うのですが。今回音楽で入ってくださっている和田俊輔さんにも「バカじゃないの」と言われて(笑)。そんなの見たことも聞いたこともないよって。
岐洲:でも、嬉しいですよね。そういう新しいことができるって。
池田:だから逆に、なんでみんな今までやってこなかったんだろうって思わせたいですね。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:渡辺美知子
公演概要
エン*ゲキ#06即興音楽舞踏劇『砂の城』
作・演出 池田純矢
出演
中山優馬
岐洲匠 夏川アサ 野島健児 池田純矢 鈴木勝吾
升毅
佐竹真依 高見 昌義 永森祐人 真辺美乃理 森澤碧音
ピアノ演奏:ハラヨシヒロ
【東京公演】
2022年10月15日(土)~10月30日(日)
紀伊國屋ホール
【大阪公演】
2022年11月3日(木・祝)~11月13日(日)
ABCホール
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