松井玲奈インタビュー音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』「新しい役に出会って、新しい自分にも出会える」(前編)
――出演者の方とお会いされて、どのようなカンパニーになりそうだと感じていらっしゃいますか。
緊張感はありつつも楽しい稽古場になりそうだなと感じています。倉持さんも、とても柔らかい雰囲気を持たれている方なので、みんなで楽しく稽古をしていけたらと。物語的には、ちょっとドロドロした部分もあるので、稽古場でオンオフを作って、楽しんでいけたらいいなと思いました。
――今、少しお話が出ましたが、倉持さんの演出に期待していることや、楽しみなことはありますか。
場面がどんどん変わっていくので、次から次へとどんな風にそれを見せていくのか、登場人物たちの心理描写の見え方についてもどんな風にお芝居をつけていくのかとても楽しみです。
――今回の舞台で松井さんが一番挑戦だと思っていることはありますか。
ただ悪い役というだけじゃなく、見ている方に蘭丸杏が好きだと思ってもらえるような悪さや強さ、かっこよさが出せたらいいなと思っています。
――松井さんのなかでかっこいい女性像みたいなものはあったりするのでしょうか?
いろんな方がかっこいいなとは思いますけど、昭和の歌謡曲が流行っていた時代で、女性が社長としてトップに立つということは、すごく風当たりも強かったと思うので、それに負けないような芯のある、しっかりした人というイメージがありますね。
昭和歌謡曲は馴染みがあって好き
――昭和という時代に対していろんなイメージがあるなかで、松井さんは昭和にどんな印象をお持ちですか。
今思うとすごくお洒落な時代だなと。みんなが思い思いに好きな格好をしたり、メイクをしたりと、とてもエネルギッシュな時代だったと感じます。
――昭和歌謡への思い入れなどもあったりしますか?
平成生まれではあるんですけど、子供の頃に歌番組で流れていたので、昭和歌謡自体にはすごく馴染みがありますし好きですね。
――本作は音楽劇とのことですが、ミュージカルと取り組み方や表現方法などが違う部分はありますか。
ミュージカルは歌の中で登場人物の感情や思いを分かりやすく伝えると思うのですが、今回の音楽劇では、曲は曲として独立しているので、歌っている人と心情がどこかリンクしているように感じるものが多いなと思っています。なので、歌は歌として見せながらも、 観ている人に歌っている本人がこう思っているのではと感じてもらえるような表現の仕方ができたらと思っています。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:野村雄治
スタイリスト:船橋翔大
ヘアメイク:白石久美子
公演概要
音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』
作・演出:倉持 裕
出演:
中川大志/
松井玲奈 福本雄樹 / 浅利陽介 中村 中 /
福田転球 玉置孝匡 徳永ゆうき 中屋柚香 長田奈麻 香月彩里 四宮吏桜 /
山内圭哉 / 池田成志
岩﨑巧馬 遠藤 令 金子大介 熊澤沙穂 鈴木サアヤ 鈴木智久 高澤礁太 藤森蓮華 南 誉士広 村田実紗
【東京公演】
公演日程:2022年11月6日(日)~30日(水) 全31回公演
会場:明治座
【福岡公演】
公演日程:2022年12月8日(木)~12日(月) 全7回公演
会場:キャナルシティ劇場
【大阪公演】
公演日程:2022年12月17日(土)~25日(日) 全10回公演
会場:新歌舞伎座
企画・製作:東宝/ヴィレッヂ
制作協力:明治座
公式サイト:https://www.sanjushi2nd-2022.com