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蒼木陣が感じた役者としての変化「数年前に比べると、自分がしたいことに向かう力は強くなった」【シアダンvol.15】(前編)

INTERVIEW

――たしかに、自分の価値観を広げることは、俳優のお仕事に全て繋がりそうですね。ちなみに役者の仕事をしていく中で、悔しかったことや苦労したエピソードはありますか?

パッと思い浮かんだのは、オーディションに落ちた経験ですかね。最終まで残って落ちたこともありますし。

――逆に落ちた後、次は受かってやるぞとパワーが湧いてくることもありますか?

それもありますね。でも、オーディションを受けるにあたって、役のことを研究して、「僕だったらこの役をこう表現しよう」と、準備をする期間もありますし、落ちたときは、やっぱり悔しいです。でも、悔しいなとは思いますけど、その反面、「今のタイミングじゃなかったのかな」とも思えるようになりました。悔しいのはもちろんですけど、ここ何年かでうまく切り替えられるようになってきましたね。

――やっぱり経験値を積んで、いろいろと慣れてきた部分もあるんですね。

だったらいいんですけど(苦笑)。先が見えないというか、いつどうなるかわからない職業ではあるので。昔はとくにそうだったんですけど、先の仕事が決まってないと不安になるじゃないですか。「どうしよう、俺消えちゃうんじゃないかな」みたいな(笑)。20代前半は特にそういう気持ちが強かったと思います。

でもここ何年かで、仕事のない時間はいろんな場所に行ったり、やったことのないことに挑戦したりして。役者として以上に人として、自分の人生の中でいろんなことができたらいいなと考え方が変わってきたので、そういう意味だと大人になったのかもしれませんね。

――蒼木さんがお芝居をしていて、嬉しい瞬間はどんなときですか?

現場に入るという中では、共演者の方との出会いが一番好きです。役者をやっていなかったら出会えてなかったと思いますし、「一つの作品をお客様に届ける」という大きな目標がある中で、ある種、志が似ている人たちが集まるのが現場だと思うんです。やっぱり、みんな同じところを向いている前提があるので、仲良くなりやすいと思いますし、役者としてずっと走ってらっしゃった先輩方とご一緒できる機会があると、これまでなかったような価値観も教えてもらえるので、人との出会いがやっぱり一番嬉しいですね。

――蒼木さんならあまり人見知りもしなさそうですし、すぐにカンパニーに馴染んでいけそうですね。

だと思います(笑)。最初は緊張しますけど、人が好きなので話してるうちに気付いたら仲良くなってることが多いです。役者っていろんな考え方の方がいらっしゃるので本当に話していて楽しいんですよね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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