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東啓介×加藤大悟インタビュー Musical shoW「WE ARE MUSIC」vol.1 「この公演は僕らからのバレンタインプレゼント」(後編)

INTERVIEW

2024年2月23日(金祝)、「Musical shoW「WE ARE MUSIC」vol.1」が開幕します。

本公演は、ワタナベエンターテインメントに所属する次世代を担うミュージカルスター東啓介さん、愛加あゆさん、豊原江理佳さん、斎藤瑠希さん、加藤大悟さんが一同に会し、3日間それぞれ違うコンセプトで行われるコンサート。各出演者にゆかりのあるゲストも登場し、スペシャルコラボが見られるのも本公演ならでは。

今回、THEATER GIRLでは東啓介さんと加藤大悟さんにインタビュー。後編では、お互いの印象や気になっていることなどを伺いました。

インタビュー前編はこちら

お二人それぞれの第一印象

――お二人はこれまで面識がほとんどなかったそうですが、初対面での第一印象は覚えていますか?

加藤:それはもう、“(身長が)デカ!”です(笑)。

:あははは! そうだよね。僕は、“あっ、同じ事務所の後輩なんだ!”ですね。

加藤:ホントにそれぐらい面識がなくて。2回目に会ったのは「WE ARE MUSIC」のミーティングだったんですけど、ヘンな感覚がありましたね。“僕、こんなスゴい面々のなかに入ってる!”みたいな。

:実は僕、大悟との初対面はそのミーティングだと思っていたんですよ。

加藤:そうなんですよ~!

:大悟に「よろしくね!」と言ったら、「いや、前にも1回会ったことがあるんですよ」と言われて「そうだっけ!?」って。

――では、キチンと二人で話すのは今日が初めて?

加藤:そうですそうです。

:大悟はそのミーティングのとき、ほっとんどしゃべらなくて。こんなにテンション低くて大丈夫かなって心配していたんですよ。そしたら、喉の手術をしたばかりで、しゃべっちゃいけない期間だったという。

加藤:それを知らなかったのが、東さんだけだったんですよ。

:そうだよね。ほかのキャストの方は知っていたから、僕、大悟に嫌われてるのかと思ったもん(笑)。

加藤:いや、違う違う! 僕はその日、東さんだけが事情を知らないっていうのがわかっていたから、どうしよう!? と思っていたんですよ。すっごく悪い後輩だよなって。

:わはは!

加藤:ぜんぜんしゃべらないし、テンション低いし、かわいくない後輩が入ってきたなって思われたらイヤだなって。

:いや、僕も事前に聞いてたんだよ。でも、それをすっかり忘れていて。

加藤:今初めて言いますけど、僕、その日一日けっこう悩んだんですよ。どうやってしゃべらずに自分を出そうって。

:そうだよね。

加藤:だから今日、こうやってバカしゃべりできてホッとしています。誤解が解けたかなって。

:解けた解けた! 今日話して、めちゃめちゃ人なつっこい子じゃん! と思いました。

1個めちゃくちゃ強い武器を作っておくといい

――お二人は芸能活動を始めた年齢が18歳で、俳優デビューが2.5次元舞台という共通点があります。東さんは5年前、現在の加藤さんと同じ年齢ですが、当時のご自身とくらべてどのように感じますか?

:それぐらいのときは僕ね、めっちゃ苦しんでた。

加藤:えー!?

:ウソウソ! でも、デビューしてからずっと2.5次元をやっていたんだけど、それくらいの時期にグランドミュージカルも目指し始めていたから、その方向転換というか。どうしたら今までのファンの方を新しい世界に連れていけるんだろうって、すごく悩んでいましたね。

加藤:そうなんですね。

:自分のなかでは挑戦したい気持ちがあるんだけど、うまくいくときもあればうまくいかないときもあって。今思うと、ミュージカル『マタ・ハリ』のときは、自分のなかではまだまだ歌えていなかったなと思うし。ミュージカル『マリーゴールド』は“歪んだ愛”みたいな新しい役にチャレンジしたときだったし。いろんなものを吸収していく年だったかもしれないですね。

――そういったご自身の経験を踏まえて、今の加藤さんに“これをやっておいたほうがいいよ”と言ってあげるとしたら?

:えーっ、何だろう!? でも、1個めちゃくちゃ強い武器を作っておくといいとは思う。例えば「僕、『ONE PIECE』についてならめちゃくちゃ語れます」みたいな。

加藤:あー!

:歌が好きなんだったら、いろんな曲を聞いておけば「その年代の歌を知ってるんだ!?」って、お仕事にもつながるかもしれないし。

加藤:そうですね。じゃあ、僕は釣りだな。

:いいじゃん! 船舶免許を取得したりとかね。

加藤:実際に今、取ろうと思っているんですよ。

:もしかしたら、バラエティー番組で活用できるかもしれないし。よしっ、それでいこう!

――逆に、加藤さんが今ぶつかっている壁や、東さんに聞いてみたいことはありますか?

加藤:僕はもうずっと、死ぬほど壁にぶつかってますね。

:えー!? ずっと壁を壊し続けてるんだ?

加藤:『進撃の巨人』の3つの壁どころの話じゃなくて。もう永遠に立ちはだかっているんですよ。でも、たぶん僕の性格上、逆に目の前に壁がないと士気が上がらないというか。だから、自分のなかで新たな壁をどんどんどんどん作っては壊し、作っては壊しっていう。

:いいんじゃない? そのなかでの悩みはあるの?

加藤:1回、壁を壊しても壊しても、先がどんどん広がっていくばかりで光が届かない、みたいなときがありまして。

:あー、あるある。

加藤:そうなったときに、僕は豆腐メンタルなので、すぐにグシャってなっちゃうんです。

:あっ、そうなんだ? あんまりそう見えないけど。

加藤:よく、そう言われるんですけど。そういうときって、自分を活かすような生き方ができなくなっちゃうんです。だから、どうやってリフレッシュしたらいいのかなって。

:僕は人に会うかな。先輩とか。

加藤:すごく怖いことを言っていいですか? 僕は人に会うことが大好きなので、例えばこうやって取材で一緒になったときに、東さんに「ごはんに連れていってください」って言うとするじゃないですか。

:「うん、いいよー」。

加藤:って言ってくれるじゃないですか。でもいざ行くとなると、“いや、ダメだ。僕はこんな人間だから、ずっと一人でいたほうがいいんだ”みたいに思えてきちゃうんです。

:そういうメンタル? じゃあ、その気持ちを曲にすればいいじゃん。

加藤:(曲に)したことがあるんですよ。それが『0%』という曲なんですけど。

:そうなんだ。でも心情って、その時々によって違わない?“またこの気持ちか”ってなっても、以前歌詞を書いたときとは違ったりとか。

加藤:でも、そのときの気持ちで詞を書き出すと、“なんで僕、できないんだろう”という思考に入ってきまして。

:なるほどね。僕もどちらかというとネガティブだけど、究極までいくとどうでもいいやってなっちゃうタイプなんだよね。もう失敗してもいいやって。でも、そう思えないから悩んでるんだもんね。

加藤:そうなんです。だから、冷奴から湯豆腐ぐらいのメンタルになれるようにがんばります。せめて、箸で持てる程度の固さになれるように。

:でも、“自分なんか存在する意味がない”はないから。本当に。マジだからね!

加藤:あはは。ありがとうございます。

:僕も人格否定されたりしてキツいときは、人に会って話すと心が晴れるから。しんどくなったら誰かと会いな。矢田(悠祐)ちゃんでもいいし、僕でもいいし。

加藤:こんなにステキな先輩がいらっしゃるのに、僕は何をやってるんだ……。

:だって、自分で自分を否定しちゃったら、誰が肯定してくれるの? 自分が大事にしなかったら、誰がキミを大事にしてくれるんだ?

加藤:お母さん。

:そうだね(笑)。

加藤:ごめんなさいごめんなさい! ものすごくバカ真面目に答えちゃいました……。でも、東さんの言っていることはわかります。

:自分を肯定してあげないと、前に進めないもんね。

加藤:自分を認める材料を、自分で作るように努力するってことですよね。

:そうそう。“(自分を認める)材料がないからダメだ”じゃなくて、今はまだないんだって思えばいいんじゃない?

加藤:わっ、たしかに! ありがとうございます。

お二人がそれぞれに聞きたいこととは……!?

――せっかくの機会なので、お互いに聞いてみたいことがあれば質問し合ってみませんか。

加藤:ハイ! 東さんの趣味は何ですか?

:僕ね、趣味が多いんだよ。

加藤:そうですよね。さっき話していたら、僕と共通の知り合いも多くて、一緒にゲームをするとか言ってたから。

:うん、ゲームもするし。カメラもやるし、絵も描くし。

加藤:えー!? あっ、“絵”だけに……すみません。

:そうだね(笑)。あとは、書道とかキャンプとか。

加藤:めっちゃ多趣味ですね!

:そうなんだよ。でもだからといって、全部できているわけではないんだけど。まだまだやりたいこともいっぱいあるし。サウナとかね。

加藤:へー!

:大悟の趣味は何なの?

加藤:僕、趣味がめっちゃおっさんなんですよ。釣りとお酒です。

:ホントにおっさんだった(笑)。

加藤:わはは! 釣りをしてハイボールを飲んでいる時間が一番好きなんですよ。

:あー、まったりする感じね。いいね!

――逆に、東さんが加藤さんに聞いてみたいことは?

:これから何をやっていきたいの? それ、一番気になるんだけど。やっぱりアーティスト?

加藤:はい。

:いや、もちろんお芝居も好きなんだろうけど。さっきから話していて、本当に音楽や歌うことが好きなんだなっていうのを感じたから。

加藤:大正解です。

:大悟は音楽を作ったりしているでしょ。僕も、そういうこともやりたいのよ。

加藤:うんうん。

:まず、それができていることがうらやましい。絶対にこれからも続けたほうがいいと思う。

加藤:ホントですか? 励みになります!

――最後に、「WE ARE MUSIC」を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。

加藤:3日間、すごく濃い時間になると思います。来ていただいたみなさんを最高級の状態にして返すことをお約束しますので、ぜひご来場いただけますと幸いです。

:日程的には終わっていますが、この公演は僕らからのバレンタインのプレゼントということで。

加藤:わ~ぉ!

:一緒に楽しみましょう!

取材・文:林桃
Photo:野田涼

インタビュー前編はこちら

公演概要

Musical shoW「WE ARE MUSIC」vol.1

音楽監督:村井一帆
構成・振付:新海絵理子

日程:2024年2月23日(金・祝)~25日(日)
会場:よみうり大手町ホール

2024年2月23日(金・祝) 開場 17:00 / 開演 18:00
出演:愛加あゆ、豊原江理佳、斎藤瑠希 ゲスト:上口耕平、森崎ウィン/加藤大悟、東啓介
アンサンブル:伊藤わこ、小形さくら、桜木雅、高倉理子(ゲスト・アンサンブル五十音順)

2024年2月24日(土) ①開場 13:00 / 開演 14:00 ②開場 17:00 / 開演 18:00
出演:東啓介 ゲスト:加藤大悟(14時公演)/遥海(18時公演)

2024年2月25日(日) ①開場 13:00 / 開演 14:00 ②開場 17:00 / 開演 18:00
出演:加藤大悟 ゲスト:矢田悠祐(14時公演)

<チケット料金>
【全公演共通】
会場:よみうり大手町ホール
チケット:9,500円(税込・全席指定)

<チケット販売>
■一般発売 1月27日(土)10:00開始
ローソンチケット:https://l-tike.com/wearemusic/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/wearemusic
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/4019840001

主催・企画・制作:ワタナベエンターテインメント
制作協力:WOWOW

公式サイト:https://mw-we-are-music.com/

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