平間壮一インタビュー Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」「人間だなと思えるのがこの作品の好きなところ」
――今、稽古期間とのことですが、TETSUHARUさんの演出についてはいかがでしょうか?
10年前くらいに、舞台「タンブリング」という作品でお世話になったときにも感じたんですが、TETSUHARUさんの演出って、本当に細かいところまで立ち位置を付けられるんです。若い頃は、「お芝居なのに、なんでそんなに細かくしなきゃいけないんだろう」と感じたこともあったんですが、それがTETSUHARUさんのスタイルだとわかってからは、そこを大事にしようと思いました。
動き方や立ち位置にも意味があって、それがTETSUHARUさんならではの色なのかなと。10年間いろいろな演出家さんにお世話になってきましたが、ここまで細かく付けていただけるのはTETSUHARUさんだけですね。 さらに今回は、心での理解力というか「心で会話しよう」という部分もプラスされているので、10年という時はすごいなと。
あとは、停電が起きた中でみんなが携帯を片手に持って明かりにするシーンがあって、その部分は劇場に入ってどう見えるのか、とても楽しみですね。
「いい距離感でやれている」カンパニーの雰囲気
――今作では多彩なキャストの方が揃っていますが、カンパニーの雰囲気やキャストの皆さんの印象をうかがえますでしょうか?
ダンスや歌をメインでやっている方もいたりするので、繊細な方が多い印象です。それこそMicroさんもそうですし。見た目はけっこう派手だったり、強そうに見えたりもするかもしれないんですけど、みんなアーティストで、一つ一つに繊細なんだなって。カンパニー全体としては、みんなすごく優しいし、柔らかい空気に包まれているんですけど、その分それぞれが気を使い合っていて、いい距離感でやれているなという感じです。
――とても良い雰囲気で、お稽古をやられているんですね。
そうですね。 年齢層も30代が多かったりするので、ある程度経験をしてきて、みんな人の傷や痛みがわかった上で接している印象です。