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大和田美帆インタビュー『日本一 わきまえない女優 「スマコ」 ~それでも彼女は舞台に立つ~』「これをやってのけた時に「大きな転機でした」と言えるぐらいのプロジェクトになる」

INTERVIEW

――昨年からコロナ渦という環境で、演劇がなかなか披露出来る機会も少なかったと思うのですが、今演じられる喜びというのはありますか?

そうですね。役者って、演じる事が好きなだけなら、家でやっていれば良いんですよね。それが、演じる事が好きなだけじゃないんだなってことに気づけて。歌もそうでしょうけど、歌が好きな人って、カラオケで終わる人もいますけど、プラスアルファ、私や亞門さんには楽しんでいただきたいっていう部分が強くて。自分がただ演劇をやりたいだけじゃないっていうことにも、このコロナ渦で気づけました。

舞台に立てないのが辛いのって、演じられないからじゃなくてそれを観てもらえないことで。3月に『有頂天作家』という作品を新橋演舞場でやらせていただいた時に、無観客でゲネプロを4、5回くらいやったんですよ。それでお客様の居る前で出来ないってこんなに虚しいんだって感じて……。

なので、演技をする喜びというのとは、また違うのかもしれません。だから役者を辞めちゃう人もいると思うし、歌が好きですって言って歌い続ける人もいると思うけど。それはそれでいい事だし、やっぱり一人でも誰かが私のお芝居を観て、何かを感じてくれたらいいなっていう思いが、根底にあるんだと思います。

今作のカンパニーは「同じ志を持った仲間」

――今回のプロジェクトでは、有志のキャストが集まったという事で、実力派の俳優の方々が参加されていますが、どんなカンパニーになりそうでしょうか?

有志で集まっている時点で、同じロープを一つ持って、目的、ゴールが一緒と言いますか。自分のことだけじゃなく、一人でも多くの方に何かを感じてもらいたいという心持ちの人達が集まっているので、同じ志を持った仲間って感じですね。

ただ、やっぱり普段の演劇と一緒で、それぞれがそれぞれのお仕事をやってきた人たちだから、そこに介入したりとかも無く、しっかりやる人たちが集まってきている感じです。この間、Zoom稽古をしたんですけど、私からしたら「何これっ!」っていう(笑)。これも時代ですよね。

スペイン風邪を扱うし、なるべくコロナの感染者を出したくないので、そういった意味でも、Zoom稽古だったんですけど。でも、一人ひとりが、ちゃんと台本を読んできて、やるぞって意気込みでいる方たちなので安心して、須磨子を演じられますね。

――今日、初めて皆さんが揃われるのでしょうか?

そうですね、直接会うのは今日が初めてです。私はほとんどが初めましての方ばかりなので、楽しみです。

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THEATER GIRL編集部

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