西川大貴インタビュー ミュージカル『雨が止まない世界なら』 「クロネコチャンネルがみんなの交流の場所になれたら」
INTERVIEW
――俳優と演出家の両方の視点を持っている、西川さんならではの企画ですね。スウィングの動画を観させていただいたのですが、スタッフワークに限りなく近いという部分がとても印象的でした。
嬉しいですね。スウィングの人たちがもっと仕事をしやすい環境になっていけたらいいなとずっと感じていて。今このコロナ禍もあって、スウィング制度を導入するカンパニーが増えています。ただ、聞いている話だと、スウィングを入れてはいるけど、実際にはまだまだ理解やケアが足りていない現場も多いようです。制作側にとっても俳優にとっても、最終的には観客にとっても、各公演に合った形で、何らかのカバーシステムが当たり前になっていくというのは、とても大事なことだと思うんですよね。スウィングについては今後も発信していきたいですし、まだ観ていない方は是非、スウィング特集の動画、観ていただきたいです。
※スウィングとは
キャストが急なアクシデントや故障の際、代わりに出演する俳優の事。複数役をいつでも演じられるように稽古しており、この存在によってキャストが無理せず身体を休めることができたり、公演中止となることを防ぐことができる。いつどの役を演じることになるか分からないため、高いスキルを持った俳優でないと務まらない役割でもある。