加藤和樹インタビュー ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』 「この世界で生きるジャックとアンダーソンを丁寧に作り上げたい」(後編)
――ミュージカル全体の楽曲の印象についてはいかがですか?
たとえば田代万里生さんが歌うモンローの楽曲は、結構はっちゃけているといいますか、唯一和めるといいますか(笑)。聞いていてワクワクするような楽曲がある一方で、グロリアやポリーのちょっと切ない楽曲があったり、ダニエルとグロリアのデュエットのように胸がキュンと締め付けられるような楽曲もあったり……。一つの舞台を通じてさまざまなテイストが楽しめる曲がそろっていると思います。
堂珍さんは憧れの存在でもあり、未知数な方
――今回のミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は世界的に有名な未解決事件が元になっていますが、今回の共演者の中で、「まだ未知な部分がある」という方や、「今後解明していきたい」と感じる方はいらっしゃいますか?
堂珍さんですかね(笑)。
もちろん他のキャストの方も未知な部分はたくさんあるのですが、僕にとって堂珍さんは“ずっと活躍されている方”という印象でした。アーティストとしても憧れていた存在なので、歌を昔からよく聞いていたこともあり、その印象が強くて。「まだミュージカルの世界で経験が少ない」とご本人がおっしゃっていたので、本当にまさに未知数です。
以前出ていらっしゃったミュージカル『RENT』も見させていただいて大変素晴らしかったので、今回このミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』で、どういうジャックを魅せてくれるのかなという楽しみも含めて、今後まさに解明していきたい方です!
――堂珍さんとジャック役について何か話し合いはされましたか?
まだ芝居はそこまでガッツリとやるまでは進んでいないのですが、二幕でソロナンバーが結構ありますし、これからかなという感じです。話し合いというよりは、「これから一緒に作っていこうね」という雰囲気ですね。
――お稽古を重ねるにつれて、どんどん解明できそうという段階でしょうか?
一つだけ解明できているのは、とても良い人ということです(笑)。