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山本一慶×和合真一インタビュー 『夏の夜の夢』 「皆さんに届けたい思いが詰まっている作品」(前編)

INTERVIEW

――和合さんは以前上演された『夏の夜の夢』(2017年)ではヘレナ役を演じましたが、今回はディミートリアス役での出演ですね。

和合:はい。出演のオファーをいただいてすぐ、4年ぶりのヘレナ役に向けてアップを始めようとしたのですが、まさかのディミートリアス役! でも同じ作品で“思う側(=ヘレナ)”“思われる側(=ディミートリアス)”の両方を演じる機会はそうそうないことだと思いますし、演じ甲斐がある役をいただけたと思うので楽しみです。

――4年前にヘレナを演じた経験が、今回ディミートリアスを演じるにあたって何らかの影響を与えることはありそうですか?

和合:その経験はすごく大きいと思います! 役者はお互いの熱量を受けて芝居をするものなので、相手の感情を動かす台詞回しが重要なんですね。前回ヘレナを演じた時、ディミートリアスの言葉に悲しい気持ちになったり、「こなくそ!」と思うことがあったけど、今回は僕がディミートリアスとしてヘレナに冷たい言葉を投げかけなきゃいけない。ヘレナ役の安井一真くんを観たお客様に「可愛そう」と思わせるのもディミートリアスの“仕事”というか、この物語において重要な要素なので、その役割をしっかりとやり遂げられるように頑張ります。

――稽古では安井さんとお芝居をしながらいろいろ相談する事も多そうですね?

和合:そうですね。“ヘレナの先輩”として「ヘレナはこうだと思うんだけどぉ~♡」って感じでアドバイスができたらと思っています。安井くんがより一層可愛らしいヘレナを演じるお手伝いができたらいいですね。

山本:和合ちゃんのヘレナは“アクの強さ”があったから、ちょっと心配(笑)。

和合:確かに、前回の公演後にファンの方から「ヘレナは可愛らしいキャラクターだと思っていたけど違いました」とか「ヘレナが登場した瞬間、コメディになりましたね」といった感想をいただきました。作品自体ラブコメではあるけど、どうも僕のヘレナはお笑いの要素が強すぎたみたいで、切ないシーンのはずなのにヘレナが登場したら笑いが起こっていたんですよね。ヒールを履くと身長190cmオーバーのヘレナが可憐で切なげな演技をしても「たくましいヘレナ」みたいな感じになっちゃったのかな(苦笑)? 今回の和合ディミートリアスは安井ヘレナのお芝居を受けて各シーンで面白さを引き出したいし、ハーミアやライサンダーともいいバランスでからんで、観てくださる人を笑顔にできるような楽しい作品を創り上げたいですね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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