内海啓貴インタビュー ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』「劇場でしか味わえない感動、それを生み出せる役者になりたい」(後編)
INTERVIEW
――相手役のアンヌ役を演じられる小南満佑子さんの印象はいかがですか?
ポスター撮影のときにご一緒したのですが、とにかく緊張しました。まだ本格的に作品の話はしていませんが、撮影のときは「首の向き、向く角度をどうしようか」という会話をしまして。ほとんど首の話で終わりましたね(笑)。
――物語でジャン・ミッシェルは家族に恋人のアンヌを紹介しますよね。ちなみに、内海さん自身は恋人や大事な人をすぐ家族に紹介したいタイプですか? それとも結婚が決まってから、きっちりと段取りを組んで紹介したいタイプですか?
えー、どうだろう……悩みますね(笑)。
――ご自身も家族との関係性を見つめ直すきっかけになるのかなと思いましたが、いかがでしょうか。
僕自身は家族に結構何でも言うタイプですね。でもそういうことを言うタイミングを考えると、何かしらの決意があるのかなと思います。なので、ジャン・ミッシェルはジャン・ミッシェルなりの決意があって、「この子だ!」と決め、アンヌを本気で紹介したいと思っているのかなと。その素直な部分を今回出していきたいですね。
舞台は常にハプニングが付き物、それをみんなでどうカバーしていくか
――本作のテーマが「異色の愛」、「家族の絆」ということですが、内海さんが最近「絆」を感じた出来事はありますか?
最近出演したミュージカル『グリース』が、まさにそうですね。本当に絆でできている作品で、青春そのものなんです。
舞台は毎日生ものなので、たとえば小道具が落ちてしまうこともあります。そんなハプニングがあっても、何事もなかったかのように、さらにはこれも演出の一部かのように、みんなで一つの楽曲を作り上げています。そういう部分にとても絆を感じますね。常にハプニングが付き物なので、そこをいかにみんなでカバーし合っていくか。それが舞台をやるうえで一番大事なんだと思います。