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吉柳咲良×岡部 麟(AKB48)インタビュー ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』「どの年代でもみんなが楽しめて気持ちよく終われる舞台」(前編)

INTERVIEW

――お二人は以前から交流はあったのでしょうか?

岡部:全くないんです。こうして取材でお話できる機会をいただいて、お互いにこういう人なんだ、作品に対してこういう思いを持ってるんだというのを初めて聞いて。なので、今日からスタートです(笑)。

――では、今日がちゃんとお話しされるのは初めてなんですね。

岡部:そうですね。今日いろいろと二人でお話をさせていただいているのですごく楽しいです。

――まだそんなに時間が経っていないかと思いますが、改めてお互いの印象について聞かせていただけますか。

岡部:やっぱり、咲良ちゃんは長い間ピーター・パンを務めてきた人ですし、私はピーターに対して「かっこいいな」というイメージを持っていたので、 咲良ちゃんもきっとクールでかっこよくて何でもできちゃうんだろうなと思っていたんです。でも、いい意味でピーターとはまたちょっと違うというか、笑顔も多くて元気ですし。明るいところは似ているけど、話しかけにくい雰囲気はないので、みんなに愛される人柄だなという印象を受けました。

――では、吉柳さんに対して少しピーターにも近い性格に感じる部分もあったんですね。

岡部:同性の方にも好かれそうな可愛らしい性格をしている方だなって思いました。

――吉柳さんから見て岡部さんの印象はいかがでしょうか。

吉柳:最初にご挨拶させていただいたのが、ちょうどウェンディの衣裳を着ているときだったので、第一印象から「ウェンディだ!」という気持ちでした。本当に可愛くて、写真を撮っているときも、一枚一枚が本当にキュルキュルしていて(笑)。喋っていてもずっと可愛いなって。

岡部:嬉しい!

吉柳:ウェンディを演じる方が毎年変わるたびに、ピーターなりの寂しさみたいなものを感じるんですけど、今は二人でこれからピーターとウェンディとしてやっていけるのが楽しみでワクワクしています。一緒に稽古できるのがすごく楽しみですね。

どの年代でもみんなが楽しめる舞台

――本作は、歌にフライングもあり、夢がたくさん詰まっている作品ですが、 お二人の思う、『ピーター・パン』という作品の魅力について聞かせてください。

吉柳:ミュージカルだからというのもあるのですが、 ネバーランドという国で大人にならない子供たちがいて、ピーターがその一番上に立っている。思い出せないくらいの記憶でしかお母さんという存在を知らないんですけど、それでもネバーランドって子供からすると、ものすごく魅力的で「大人にならない」という気持ちで楽しんでいる場所なんです。

でも、どう頑張っても大人になってしまう私たちが演じるからこそ、ファンタジーとファンタジーではない、現実の狭間みたいなものが生まれて、そこに音楽が入っていろんなものに助けられながら見せられるのがすごく魅力だし、 小さい子の声をこんなに直で聞ける舞台ってあまりないじゃないですか。

小さい子って、演じてる私たちのことなんて全く気にせずに泣いたり、大声で笑ったりするんですよね。でも、それがリアルな反応だし、そういうものを直で感じながら演じられることはものすごく一体感を感じるし、ネバーランドに客席の小さい子たちまで連れて行けることがすごく嬉しかったです。

さらに、大人の方も子供時代を思い出せますし、共感できる人物が人によって違うんですよね。大人になりたくないと思っている人は、きっとピーターに連れて行ってもらえるだろうし、お母さん方は、大人になったウェンディにものすごく共感して涙が止まらなくなったりするというお話も聞きました。

人によって感じ方が全然違うけれど、最終的には子供時代を思い出せて、子供は子供でピーター・パンの世界観を楽しめるし。どの年代でもみんなが楽しめて気持ちよく終われる舞台だなと思います。いろんなものを個々に持ち帰ってもらえると思いますし、様々な魅力が詰まっているので、語るにはちょっと時間が足りないです(笑)。

――たしかにお子さんから親御さんまでみんなが楽しめる舞台ですよね。岡部さんは以前上演された映像を拝見されたということですが、どんなところが作品の魅力だとお感じですか?

岡部:一切ネガティブな気持ちにさせない、 プラスな気持ちにしかならない作品だなと思いました。観た方が、「子供の頃、こういう気持ちだったな」とか、「できると思えばできる」と。すごくシンプルなんですけど、他の作品だとどうしても余計な考えを持ったり、考察しながら物語を見ちゃうところもあると思うんです。でもこの作品は、やっぱり夢の話ですし、 難しいことを考えずに没頭できると思うので、「ピーターにネバーランドに連れて行ってもらうんだ」ってワクワク感だけで演じられそうだなと思います。

観に来てくださる方も、お子さんやそのご家族の方が多いと思うので、 私もピーターと一緒にみんなをネバーランド、ピーター・パンの世界に引き込んでいきたいなと思います。そういったことも含めて、すごく楽しい作品だなと感じました。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:野村雄治

インタビュー後編はこちら

公演概要

青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』

2022/7/23(土)~8/2(火)
東京国際フォーラム ホールC

2022/8/13(土)・14(日)
梅田芸術劇場メインホール

スタッフ:
原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
潤色・訳詞:フジノサツコ
演出:森 新太郎

キャスト:
ピーター・パン:吉柳咲良
フック船長/ダーリング氏:小西遼生
ウェンディ:岡部 麟(AKB48)
タイガー・リリー:田野優花
ダーリング夫人:壮 一帆

《海賊たち》
スミ―:佐川和正
マリンズ:笠原竜司
ビル・ジュークス:中山 昇
スターキー:久礼悠介
ヌードラー:冨永 竜
セッコ:渡部又吁

《迷子たち》
ふたご2:石川鈴菜
カーリー:倉澤雅美
ニブス:澤田美紀
トートルズ:中野 歩
ふたご1:なづ季澪
スライトリー:松崎美風

《森の住人たち》
一条俊輝
井上弥子
黒田 陸
佐藤アンドレア
澤村 亮
鈴木昌実
深瀬友梨
渡辺崇人

ジョン(Wキャスト):酒井禅功 津山晄士朗
マイケル(Wキャスト):遠藤希子 君塚瑠華
ナナ:三浦莉奈

《スウィング》
伊藤かの子
佐山太一

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/peterpan2022/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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