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鈴木拡樹インタビュー 舞台『アルキメデスの大戦』「今後への希望になるような作品になったら」(後編)

INTERVIEW

――舞台作品のほかにも、映像作品への出演や、声優のお仕事もされている鈴木さんですが、そういったところで多岐にわたった活動をされているからこそ感じる舞台の魅力とは、どんなところにあると思われますか?

あぁ! そうですねぇ。これがまさに近年感じたことなのかもしれないんですけど。いろいろな作品に携わらせていただいて、まずひとつ感じたのは。いつもとちがう仕事内容をしているから、ちがう脳は使っているんですけど、でもやはり同じお芝居であり、表現なんだということに気付かされましたね。そしてそれを経て、いちばんなじみのある舞台をやった時に、なんだかホームに戻ったような感覚があって。「あ、やっぱり自分は舞台をいちばん主に置いているんだな」と改めて実感しました。

ついこの間、舞台をひとつ終えたんですが。その舞台も自分にとっては約半年ぶりに立つ舞台だったんですよ。毎回、舞台をやって最後のカーテンコールの時にはこちら側も感動するものではあるんですけど、なんでしょうね……。コロナ禍というのもあったからか、お客さんが戻り始めているのを感じたり、あの頃の熱狂を今この場で作れたなぁと思えた瞬間はすごく嬉しいですし。「これを仕事にしてるよな」という実感がすごく持てました。

――では、最後に上演を楽しみにされている方へのメッセージをお願いします。

2年前に公演を楽しみにしてくださっていた方に、今回また観ていただけるチャンスができたという喜びもありますし、今回知っていただいた方にまたさらに観に来ていただけるというのも嬉しいです。さらにいえば、ここ2年くらい舞台を観に行くのが億劫になって足を運ぶのを止めていたというみなさま。「私がまだ舞台に通っていた頃に、このチラシを見たことがある」と反応していただけたなら、ぜひもう一度、この作品で勇気を持ってまた一歩踏み出してほしいなと思っています。

確かにまだ、完全に手放しで安心できる状況ではないとは思いますが。少しずつ収束に向かっている希望という意味では、そういう意志を強く含んだ作品になっています。これからの未来に向けて、また演劇界が盛り上がっていくように我々は頑張りますし、僕もそのひとりであると自覚して頑張りたいと思いますので。ぜひ熱い演劇を観に来てください。お待ちしております!

取材・文:古原孝子
Photo:梁瀬玉実

インタビュー前編はこちら

公演概要

舞台『アルキメデスの大戦』

出演:
鈴木拡樹
宮崎秋人 福本莉子 近藤頌利 岡本篤 奥田達士
小須田康人 神保悟志 岡田浩暉 ほか

原作:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社「ヤングマガジン」連載)
舞台原案:映画「アルキメデスの大戦」(監督 脚本:山崎 貴/製作:「アルキメデスの大戦」製作委員会)

脚本:古川 健 演出:日澤雄介
製作:東宝

日比谷 ・ シアタークリエ
2022年10月1日(土)~10月17日(月)

一般前売開始 2022年7月30日(土)
【お問い合わせ】 TEL 03 3201 7777 東宝テレザーブ ※詳細は公式 HP をご覧ください。

全国ツアー公演:
<大阪公演>
10月21日(金)~23日(日)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

<静岡公演>
10月25日(火)
静岡市清水文化会館マリナート 大ホール

<愛知公演>
10月27日(木)~28日(金)
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

<香川公演>
10月30日(日)
レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール

<広島公演>
11月3日(木 ・ 祝)
呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)

公式サイト:https://www.tohostage.com/archimedes/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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