笹本玲奈インタビュー ミュージカル『東京ラブストーリー』「生きる上でのヒントや勇気をもらえる作品」(前編)
――今回空と海の2チームで上演されますが、組み合わせを分けて上演されることについてはどうお感じでしょうか?
すごく良い取り組みだと思います。もちろんWキャストで演じるキャストが変わるのも、それはそれですごく新鮮でいいのですが、今回は新作で1から作り上げていく中、キャストがコロコロ変わってしまうのって、すごく勇気がいることだなと思うんです。
なので、同じキャストでしっかり創っていけるのはすごく安心感がありますし、空と海では世代が全く違うんですよね。それぞれの方向性も少し変わってくるのではと思っています。
演出の豊田めぐみさんも、同じ台本ではあるけど、空と海で少し演出を変えてもいいかもと仰っていましたし。同じ本ではあるし楽曲ももちろん一緒なんですけど、もしかしたら目指す方向性が違う可能性もあると思うので、そういったところも楽しみです。
――空チームは、海チームよりも少し大人の雰囲気を出していくような感じなのでしょうか?
もしかすると、キャラクターの年齢も変えちゃってもいいのかなと思っているんです(笑)。原作では大学を卒業したてで、ドラマでは若手の社会人という印象があるのですが、私たち空キャストは「新卒です」という年齢ではないので(笑)。そこは自分たちの年代に合わせてもいいのかなと思っています。
――今回共演される柿澤さん、廣瀬さん、夢咲さんと一緒に、空チームはどんなチームになっていきそうでしょうか、
この間初めて4人で集まった時に、もうすでにチームワークができている感じがしたんです。みんな役にぴったりというのもそうですし、それぞれの場所で活躍してきた俳優仲間なので、すごく安心感があって頼れる部分もあるので。 これから稽古を通して、さらにいろんなことを相談していきたいなと思いますね。
――楽曲は、ミュージカル『生きる』などの音楽を手掛けたジェイソン・ハウランド氏による全編書き下ろしになるとのことですが、楽曲の印象はいかがでしょうか?
2曲聴かせてもらったんですが、とても素晴らしかったです。1幕ラストにリカのソロがあるんですけど 「1幕のラストだな」というような大ナンバーで、すごくワクワクしました。現代っぽさもあって力強いし、さらにリカの自己主張の強さみたいなものが曲として表現されていてすごく素敵なんです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:くさかべまき
公演概要
ミュージカル『東京ラブストーリー』
【東京公演】2022年11月27日(日)~12月18日(日)東京建物 Brillia HALL
【大阪公演】2022年12月23日(金)~25日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【愛知公演】2023年1月14日(土)刈谷市総合文化センター大ホール アイリス
【広島公演】2023年1月21日(土)・22日(日)JMSアステールプラザ大ホール
スタッフ:
原作:柴門ふみ「東京ラブストーリー」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
音楽:ジェイソン・ハウランド
脚本・歌詞:佐藤万里
演出:豊田めぐみ
出演:
【空キャスト】
永尾完治:柿澤勇人
赤名リカ:笹本玲奈
三上健一:廣瀬友祐
関口さとみ:夢咲ねね
【海キャスト】
永尾完治:濱田龍臣
赤名リカ:唯月ふうか
三上健一:増子敦貴(GENIC)
関口さとみ:熊谷彩春
長崎尚子:綺咲愛里
和賀夏樹:高島礼子
永野亮比己、引間文佳
新井希望、尾関晃輔、上條駿、今野晶乃、咲良、高瀬育海、俵和也、照井裕隆、妃白ゆあ、町屋美咲、安福毅、矢吹世奈、吉﨑裕哉(五十音順)
公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/love2022/